こんにちは、さややです。
9月26日にアイスダンスへの転向を発表して、世界中から注目の高橋大輔(たかはしだいすけ)選手。出演したテレビのスポーツニュースについてまとめました!
当ブログでは、フィギュアスケート選手のいまを、どこよりもわかりやすくお届けします!
高橋大輔の近況、公式サイトでアイスダンス転向を9月26日に発表!
村元哉中(むらもとかな)選手と同席して記者会見を開いた高橋選手ですが、9月26日に公式サイトに「髙橋大輔からご報告」というタイトルで、本人からのメッセージが掲載されました!
皆さん、こんにちは。
いつも応援有難うございます。今年度の全日本選手権で、男子シングルとしての競技会出場を最後とすることにいたしました。
応援してくださっている皆様にこの場を借りて感謝いたします。そして、2020年1月から拠点をアメリカに移し、村元哉中選手とアイスダンスを始めることにしました!まさか、アイスダンスに挑戦する日が来るとは!
オリンピック目指すのですか?って聞かれそうですが、まだまだそこまで考える余裕はなく、体も作らなくてはいけませんし、やることがいっぱい過ぎて既に足がプルプル言ってます(笑)
けれど、これから始まる挑戦の先にある景色が村元選手と一緒に、そして皆さんと一緒に見られるのであれば、それは素敵ですよね!
男子シングルの山あり谷ありのジェットコースターみたいな僕のキャリアにお付き合いいただき有難うございました。全日本選手権で競技会でのシングルのスケートは最後です。
そして2020年から新しいジェットコースターへ乗り継ぎますので、引き続きお楽しみいただければと思います!(笑)
これからも応援よろしくお願いいたします!大輔
めずらしく高橋選手の署名入り。本人がファンにあてて書いたという気持ちが伝わってきますね。
高橋大輔、実は高校生の時にもアイスダンスにも誘われていた!
もともと美しいスケーティング・スキル(スケート技術)を持っていた高橋選手。今回調べていくうちに、高校時代はアイスダンスをやらないかと誘われていたことがわかりました!
2004年、18歳で世界選手権に初出場したときのこと。
アイスダンス委員会のコートニー・ジョーンズ氏(元世界チャンピオン)が、高橋選手のスケートを見て、国際スケート連盟理事であった平松純子さんに「アイスダンスの選手にしたい」と伝えたというエピソードが、フリー演技の解説で披露されています。
また、元アイスダンス選手で解説者の河合 彩(かわい あや)さんも、エキシビジョンナンバーでの解説でこう語っています。
「素晴らしいですよね。髙橋選手はアイスダンスの選手みたいにこう、エッジの1点でずっと乗りながら滑ってくので、なので全くブレずにターンを踏むことができるんですよね」(カーニバルオンアイス2012 「ブエノスアイレスの春」)
「世界一」と評されるステップはこのスケート技術に支えられていることがわかりますね!
このエピソードを聞いて、高橋選手のアイスダンスへの挑戦ががぜん楽しみになってきました。
フジテレビ「FNN Live News α」9月26日でアイスダンスの魅力を語る
転向を発表した日、フジテレビだけで単独の生出演。さすがフィギュアスケートのフジテレビ!
23:40からの「FNN Live News α」。三田友梨佳キャスターとは、フィギュアスケート中継でよく顔を合わせていた間柄、転向にいたったその心中を語っていました。
ースケートを続けるのに、シングルかアイスダンスかということにこだわりはなかった。
昨年、復帰してから、「一生現役でやっていきたい」と折に触れて語っていた高橋選手。
ーもともとアイスダンスはすごく好きで、いつかやりたいと思っていたし、引退した後で趣味にしたいと考えていた。
ーユニゾンが揃ったときの美しさとか、ふたりにしか出せない世界観が魅力的なので、ひとりではできない表現ができる。そういうところも好き。
ー(シングル最後の試合となる全日本選手権について)、全力でやりたいですし、前回(引退したとき)は、「これが最後です」と滑っていなかったので、できるだけ多くの方に来ていただきたいと思って、全日本選手権にしました。
NHK「サンデースポーツ」高橋大輔・村元哉中、ペアで生出演(9月29日)
週末の番組の中ではいちばん取り上げ時間が長く、12分間でした。
キャスター三人がかりで質問し、じっくり話を聞き出していましたので、一問一答をテキストに起こしました!
ふたりへの質問の前にアイスダンスとはどんな競技か?映像つきで解説はじまり。
「氷上の社交ダンス」と呼ばれ、アイスダンスには3回転、4回転のジャンプはなく、息のあったステップやスケーティング、女性の体を盛り上げるリフトなどを表現できるかが鍵を握ります。
また、シングルとアイスダンスとでスケート靴に違いがあるのも特徴で、滑り心地、履き心地も異なることが紹介されました。
映像は、平昌オリンピックでのスコット&モイヤー組(カナダ)の演技。肩の上まで持ち上げる高難度のローテーショナルリフト(滑走しながら回転するリフト)映像がいくつも流れてました。
これを見せられてる高橋選手にかかるプレッシャーを想像すると(笑)。いや、これ、金メダリストのワザですから、と言ってあげたい。
シングルとは違うアイスダンスとは
高橋)ふたりにしか出せない世界観が魅力的なので、シングルではできない魅力があり、やってみたいとずっと思っていた。長野オリンピックのときからすごく好きで、試合に行ったときも、次の日休みだったら(アイスダンスの)試合見に行ったりとか…昔から好きで、憧れていました。
スケート靴の違い、実際に滑ってみて。
高橋)可動域が違うので、エッジ自体もアイスダンスのほうが短いので、ふだんのようにかかとに(重心を)のってしまうと、後ろにひっくり返ってしまう。
キャスター)(VTRでスコット&モイヤーのリフトが紹介されていたことをうけて)海外の選手とは身長も筋肉も違うけれど、リフトは大変ではないか。
高橋)そうですね。身長が高いほうが有利なんですけど、小柄な選手はかかとをプラスして高くしたりできるので、いろいろ試しながら、おたがいのリフトを作っていくようになるとおもう。
高橋選手が転向を決意した最大の理由とは
高橋)昔から興味があったのがもちろんなんですけど、シングルとはまったく違う感覚で別物だなと思って、これから長いあいだパフォーマンスしていきたいなと自分自身が考えていた上で、絶対プラスになると思いました。それから、「おもしろさ」。知らない世界を知るというおもしろさを感じて。
結成までの過程を、村元哉中(むらもとかな)が語る
村元選手は平昌オリンピックでアイスダンス15位をとったあと、クリス・リードと2018年8月にペアを解消していました。高橋選手と交流のある姉を通じて、高橋選手に連絡を取ったそう。
村元)連絡先を知らなくて、大阪で自分が観た舞台を高橋選手も観たと聞き、姉に連絡先を聞きました。アイスダンスに興味があると人づてに聞いていたので、本人に直接聞いてみたいと連絡を取って1月に会いました。そこで直接「どうですか、興味ありますか」って聞いたところ、「すごい興味がある」と言ってくれて…(そのときの気持ちを聞かれて)とてもドキドキしました。
キャスター)7つ年上でメダリストである高橋選手に声をかけるというのは勇気があることだったんじゃないでしょうか?
村元)すごい、迷ったところもあって…復帰したばかりの高橋選手。全日本選手権が終わったばかりのところに声をかけてもいいのだろうかという迷いはあったんですけど。自分の中でチャンスがあるのであれば、絶対聞きたいと。だめでも、とりあえず訊いてみて、それでだめだったら…。でも(訊かなかったら)きっと後悔すると思ったので、とりあえず、聞くだけ聞こう、と決心して訊きました。
キャスター)高橋さん、迷いはなかったですか?
高橋)さいしょはやっぱり。…ダンスに転向してから彼女(村元選手)の魅力がいっそう増してて、ぼくもファンになってたんですよ。村元・リード組の。ふたりが解消すると聞いて、いいパートナーが見つかるといいなと思っていたし、すごいじょうずな人と組めばもっと上位にいけると思っていたので、まさか初心者のぼくに…って、彼女のよさを消してしまうんではないか、という不安はすごくあったので、そこはすごく考えました。ただ自分自身のことだけでいえば、(アイスダンスへの転向に)まったくちゅうちょはなく、すごいおもしろいという気持ちはあったので、「彼女の(スケートキャリアの)これから」を考えて、すごく考えたところはありました。
キャスター)村元さん自身はアイスダンスの経験がある選手に声をかけてみようという気持ちより、高橋選手がいいという気持ちだったんでしょうか?
村元)経験がある選手でもいいのかと思ったこともありますけど、なんか(高橋選手は)すごい魅力を感じるスケーターで、とにかく「大ちゃんと一緒に滑ってみたい」という気持ちがすごい強くて。昔から憧れているスケーターですし、かっこいいな、一緒に滑ってみたいな、という気持ちが強かったので、はい。
8月、ロサンゼルスで行われた高橋大輔と村元哉中の練習映像が流れる
キャスター)このときが二人でする3回目の練習だったそうですが、我々の目からみるともう息があっているように見えますが。
高橋)いや、もう全然。フリーレッグの位置とか、高さが違ったりとか。あとは距離感もやっぱり怖いので(近寄れない)。近いほどいいんですが。
本当に初心者なので、基礎的なこともかなちゃんに習っています。
キャスター)高橋選手が「初心者」というほど、シングルとアイスダンスは違うんですね。
高橋)体の使い方が違うんです。エッジがひとりではできない角度まで傾けられるので、そういうところも違いますね。どこを気をつけるべきかなどを尋ねています。
ペアのこれからについて
キャスター)ペアのこれからについてお伺いします。まず高橋選手はシングルの選手であり、それにマルをつける(終止符を打つ)必要がありますよね。
高橋)シングルは今年の全日本選手権が最後となります。前回引退したときに、ぼく自身、こう……世界選手権に出る予定だったのに(ケガのため)出ず、そのままフェイドアウトしてしまったということがあったので、これが最後だと、たくさんの方に観ていただきたいなという気持ちと、いまできるパフォーマンスを全日本選手権でやりきって、次(アイスダンスに)にスッキリ移行していきたいなという気持ちです。
キャスター)村元さん、ふたりの目標は?
村元)大きく言えば、もちろん、北京オリンピックをねらっていきたいなと思います。けど、スタートしないと正直、どこまでいけるかわからないので、いまオリンピックをねらうというのは、はっきり言いにくいんですけど。(高橋:たしかに)けど、自分の心の片隅にオリンピックという目標をおいて。おおきな目標がないとがんばれないと思うので。まずは、来年の全日本で衝撃的な演技をしたいです。
キャスター)高橋さんは、5年前のソチオリンピックで「ロングワインディングロード〜長く曲がりくねった道〜」の楽曲で演技されましたが、自身の競技人生がまさにそれだと思われます。スケーターとしてめざすものは?
高橋)いろんな方に「どうしたいんだ?」的なことは言われるんです(笑)。言われますけど、ぼく自身、スケートというものを突きつめていきたいんだという気持ちがあって、アイスダンスというものをやりたい。そして、かなちゃんはアイスダンスをもっと知っていきたいという気持ちがあって、そこは(ふたりとも)変わらないです。長いあいだ、表現者として、スケーターとしてやっていきたい。そこを突き詰めていきたいです。
ふたりの出演は12分。キャスターからつっこむ質問が多くあったので、結成の経緯やふたりの心境、目標までくわしく語られて理解ができましたね〜。
個人的には、村元選手の、未経験者ではあるけれど、高橋選手と組んで滑ってみたいという気持ちを思い切ってぶつけていったという点に感心しました。
高橋選手も新しい道を切り開いていきたいとワクワクしているのが、表情から伝わってきます。
チャレンジャーなふたり、いいペア!
村元選手自身も女子シングルから22歳のときに転向してますから、シングルから転向するチャレンジの難しさも知っているでしょうし、頼りになる感じ。
日本のスケーター、男子はのんびりしていて、女子がしっかりものなんですよね(笑)
日テレ「スッキリ」8月27日朝
高橋選手がアイスダンスへ転向という発表があった翌日なので、記者会見映像(村元選手が誘った経緯を放送)と、と練習映像を紹介。
目標は「北京オリンピック」と締めくくりでした。
日テレ「Going!」9月28日夜
記者会見映像と練習映像は、各社共同取材だったと見えて、NHK「サンデースポーツ」と同じなので、省略しますね。ラグビー日本代表がアイルランドを破った日ということもあり、この話題は短めでした!
日本はアイスダンスのメダルを取ったことがないこと、アイスダンスで4度目のオリンピックへ!という
アイスダンスの重要な要素「ステップ・表現力・スケート技術」を説明し、高橋選手が「ステップ・表現力をすでに備えているので、期待できる」とアイスダンス解説者の河合さんからコメント。
この番組でも、シングルとアイスダンスの大きな違いとして、靴があげられていました!
村元哉中もインスタで公表。クリスリードと組んで平昌オリンピックに出場した実力者。
村元選手のインスタでも経緯がくわしく語られてて、参考になります。
村元選手は、7月に横浜アリーナでひらかれた高橋選手主演のアイスショー「氷艶2019」にも出演していたのです。
3週間の合宿稽古、期間は長いけど、朝から夜までリンクと陸での全体稽古があったはず。高橋選手は夜遅くまで演技の稽古していたとの共演者コメントもあったので、いつ村元選手と話しあう時間が取れたのか、アスリートの体力に感心します💦
トライアウト(tryout)とは、適性検査・試験興行を意味することばです。
高橋大輔、試合は全日本選手権が最後、2020年からの予定
西日本フィギュアスケート選手権大会
2019年11月01日 ~ 2019年11月04日、滋賀県大津市(滋賀県立アイスアリーナ)
全日本フィギュアスケート選手権大会が男子シングルとして出場する最後の試合
東京都渋谷区(国立代々木競技場 第一体育館)
国立代々木競技場は、全日本選手権や、国別対抗戦がおこなわれ、高橋選手が多くの名演技を披露した相性のいい会場です。楽しみにしましょう!
2020年1月からアメリカに拠点を移し、アイスダンスの練習をスタート
2020年1月からアイスダンスカップルとして本格始動する二人。
村元選手が師事しているフィギュアスケートコーチ兼振付師のマリーナ・ズエワをメインコーチ、2020−21シーズンの試合にでることをめざして練習を積んでいくことが決まっているそうです。
ちなみに村元選手は、カップル結成を師事するマリーナ・ズエワコーチに報告したときのようすをこのように話しています。「あごが外れてました。『え、ダイスケ!? 絶対いいわよ』と言ってくれた」。(世界中のフィギュアスケート関係者がおなじように驚いていたんですね)
30日の記者会見で、2014年にシングルから転向した村元選手は「(2人がともに)シングル経験があることは他のチームにない強み。スピード感や、踊れる独特の空気感は強みになる」と話したそうです。
「踊れる独特の空気感」!リンクに立ち空間を支配する高橋選手がかもし出す空気を、アイスダンスでも味わいたいですね〜
来シーズンが早くも楽しみですね!
ちなみにズエワコーチの息子は、元アイスダンス選手のフェドール・アンドレーエフさん。さきごろ、ソチ五輪アイスダンスの金メダリストのメリル・ディヴィスと結婚したことでも話題になりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。