最近、宇野昌磨(うのしょうま)選手のコーチとなったことで話題になったステファン・ランビエールさんには、デニス・ヴァシリエフス選手という一番弟子とも言える選手がいます。まだ、国際大会で目立った成績を残しているわけではありませんが、ここ数年で急激に力を付けている注目の選手です。ラトビアというフィギュアがマイナー競技な国の出身で、その整った容姿なども注目されています。そんな伸び盛りのデニス選手の魅力を紹介します。
デニス・ヴァシリエフス、ラトビアのフィギュアスケート界の新星
デニス・ヴァシリエフス選手はラトビア出身のフィギュア選手です。
ラトビアにおいてフィギュアスケートは超が付くほどのマイナー競技です。デニス選手はラトビア選手権で現在3連覇中ですが、2017年は競技者がデニス選手1人のみでした。参加者1人だけという状況は多々あるようで、年によっては1人も参加者がいないために不開催となることも珍しくないようです。
そのくらいフィギュア人気の低いラトビアでも、デニス選手の活躍で徐々にですが関心が高まっているようです。
国からの援助が十分ではなかったため、以前はクラウドファンディングを利用して資金調達していました。しかしランビエールがコーチとなってからは、世界中からアイスショーに招かれるようになり、以前よりは自分のスケートで稼いでいるのでしょう。
ところでラトビアと聞いてどこに位置しているか正確にわかる人は少ないと思います。どこにあるかというとヨーロッパの北部、ロシアの西側に位置しています。
フィギュア大国であるロシアの隣国なのに、普及率がここまで違うのも珍しいです。今はまだ人気の低い競技ですが、これからのデニス選手の頑張りで、ラトビアの人気スポーツとなってほしいです。
デニス・ヴァシリエフスのコーチはあのステファン・ランビエール!!
ランビエールコーチに師事し始めたのは2016年8月です。スイスで行われたランビエールさんのスクールに振付をしてもらいに行ったことがきっかけだそうです。そ
してデニス選手はランビエールさんにとって初の教え子となりました。同時にスイスにあるランビエール宅に住み込みで練習し始めました。
現在デニス選手のコーチをしているステファン・ランビエールさんはデニス選手のことを「彼は唯一無二で彼自身のスタイルと個性を持っている、彼の音楽的才能に刺激を受けた」と語っています。芸術的なスケーターであったランビエールにそう言わせるほどの才能を持っているというのは、すごいことです。
コーチングに関しては初心者のランビエールですが、今でもアイスショーで4回転ジャンプを披露しており、実際に手本を見せてジャンプを教えることができる数少ないコーチです。そんなランビエールコーチのもとで4年近く厳しい練習を積んだ結果、明らかに筋肉量が増えて体格が良くなり、さらに表現力とスピンでも目覚ましい上達が見られます。特にスピンはランビエールコーチに師事したからこそ身に付いた技術でしょう。
文字通り二人三脚で歩んできた2人はスケートでは師弟関係ですが、24時間一緒に生活しているので一緒に料理したり旅行したり、本当の家族のように仲良しです。「キスアンドクライ」での2人は本当にいい雰囲気で、練習時と私生活とでメリハリをつけたいい関係性を築いているようです。
デニス・ヴァシリエフスのリンクメイトは日本人選手の島田高志郎と宇野昌磨
ランビエールコーチが指導している「チームシャンペリー」は、スイスを拠点としているチームで、アルプス山脈の麓のリンクで練習しています。
日常的に標高が高いリンクで練習しているため、心肺機能の向上が期待できます。
そんな「チームシャンペリー」に所属している選手はデニス選手以外に、2017年から加入した島田高志郎(しまだこうしろう)選手と最近加入したばかりの宇野昌磨選手がいます。
あまり多く弟子が所属していないからか、コーチと選手の距離が近く、互いが信頼し合う良い関係が築けているように見えます。同様に選手間の関係も良く、特にデニス選手と島田選手は、長い間共に切磋琢磨してきたため、2人は海に遊びに行く様子をインスタにアップしているなど、プライベートでも仲の良い友達のようです。
そこへ数種類の4回転ジャンプを習得している宇野選手が入ったことで、他の選手にとっては良い刺激となるだけでなく、手本にもなります。
それと同時に宇野選手にとっても、新しい環境で新しい技術を身につけることができます。この変化が各選手にとって良い効果をもたらして、チーム全体の技術の向上に繋げると嬉しいです。
デニス・ヴァシリエフスらしさが見えるインスタ
彼のインスタグラムには、趣味である料理やお絵かきの投稿とフィギュア関係の写真とランビエールコーチとの写真が大半を占めています。
その他には日本の城を訪れた際の投稿や、桜との写真があるので、日本好きなところもなんとなくわかります。
デニス選手自身のピンのアップ写真が多いので、ファンにとっては嬉しいですよね。
加えて高頻度で登場するランビエールコーチとの写真は仲の良さが伝わってきます。「キスアンドクライ」での2人の空気感が好きな人にはぜひ見てほしいです。そんな人にはランビエールコーチのインスタを見ると、こちらにもデニス選手との投稿が多いのでチェックすることをお勧めします。
気になった方は、下にURLを貼っておくのでぜひチェックしてみてください。
デニス・ヴァシリエフスhttps://instagram.com/denissvasiljevs?igshid=9ssximdwrtl4
ステファン・ランビエール https://instagram.com/slambiel?igshid=jrh63smb3qnv
もちろんリンクメイトの島田選手との写真や、他にも日本好きというだけあって羽生選手をはじめとした日本人選手との写真もアップされています。
近い将来、宇野選手との写真がアップされるかもしれませんね。
デニス・ヴァシリエフス、特技は料理!?
「チームシャンペリー」の選手は、デニス選手はランビエールコーチと同居しており、他の選手は一人暮らしをしています。
共同生活する上でランビエールコーチは料理も教えてくれるらしいです。
ランビエールコーチは意外にも独身なので慣れているのでしょう。イケメンでスケートも一流で料理までできてしまうなんて、完璧な人ですね。
デニス選手は料理が趣味でもあるので、スケートも料理も教われる環境は嬉しいことだらけですね。
インスタなどのSNSにも料理をしている様子が時々アップされています。特にケーキ作りは得意で、ランビエールコーチも大絶賛の腕前らしいです。
(スコーンをはじめて作った日のインスタ)
去年のクリスマスにはファンに対してのプレゼントと称してTwitterでオリジナルのブルーベリータルトのレシピも公開していました。
インスタでも本格的なケーキやティラミス、チョコレート菓子を作る姿も見せており、ケーキを中心にスイーツ全般が得意なようです。同様にインスタの投稿でパスタを麺から作っている動画もあるので、日常的にかなり本格的な料理を作っているのが伺えます。
デニス・ヴァシリエフスの愛称は? 身長・生年月日などプロフィールを紹介
まずは簡単にプロフィールを紹介します。
年齢は1999年8月9日生まれの20歳(2020年6月現在)です。
フィギュアスケートは3歳の頃に始めました。2010年、練習拠点をフランスに移し、2016年8月にアレクセイ・ウルマノフコーチから現在のステファン・ランビエールコーチに変更しました。
ランビエールコーチと二人三脚で練習してきて、2018年の世界選手権では6位入賞でした。
身長は176㎝でガッチリとした筋肉質な体型です。
体格を生かしたダイナミックなジャンプとランビエール直伝の美しいスピンが魅力です。
日本でもファンの多いデニス選手は、日本ファンからは「ラトデニ」という愛称で親しまれています。その由来は、同じ名前のカザフスタンのデニス・テンさんと呼び分るために生まれたらしいです。
「デニス・ヴァシリエフス」の省略ではなく、「ラトビアのデニス」を省略するところが面白いですよね。
そんなラトデニ君がラトビアのフィギュアの立役者となり、世界中でこの愛称と共に愛される選手へと成長してほしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。