こんにちは、さややです。2020ー21シーズンの世界フィギュアスケート選手権(世界選手権、世界フィギュア)が始まりました。
新型コロナ感染症の拡大で、グランプリシリーズも国を超えて選手が集まれなくなり、実質的に、フィギュアスケートの国際大会としては今シーズン初めてとなる大会になりました。
男子では、やはり、羽生結弦(はにゅうゆづる)」とネイサン・チェンの直接対決が見どころですね。
スイスに拠点を移した宇野昌磨(うのしょうま)が移籍後初となる世界選手権で成果を試されるところ。そして、2019年世界選手権で宇野昌磨(うのしょうま)を抑えて銅メダルに輝いたアメリカのヴィンセント・ジョウ。学業に専念するとした1年間の休養明けです。
17歳、シニアデビューのシーズンに世界選手権に初出場する鍵山優真(かぎやまゆうま)がどこまで成績をあげられるのかも気になる…もう、気になることだらけですよ!
当ブログでは、世界選手権の男子シングルのみどころ・順位を、日本選手中心に、ポイントを絞ってわかりやすくお届けします!
世界選手権フィギュアスケート2021、男子ショートプログラム滑走順
ショートプログラムの滑走順が発表になりました!
33人が出場するショートプログラム、日本選手は第4、第5、第6(最終)グループに分かれて演技します。
初出場の鍵山選手にとって、そこまでプレッシャーの強くない第4グループでの演技はいいかも。ビンセント・ジョウがいますが、彼よりも先に滑ることになるので、緊張せずに実力が出し切れるといいなと思います。
世界選手権まであと7日⛸
今季シニアデビューで初代表を掴んだ🎊鍵山優真選手🕺
2019年世界選手権を生観戦👀
羽生結弦選手🏹とネイサン•チェン選手🗽の激闘を目の当たりにして2年…同じ舞台まで駆け上がってきました🛫今夜も11時40分からの
LiveNewsαをお見逃しなく👀📺#figureskate #鍵山優真 pic.twitter.com/lVbbZD29AN— 【公式】フジテレビスケート (@online_on_ice) March 17, 2021
最終グループは羽生とネイサン・チェンがいて、6分間練習から、もうビリビリした雰囲気があって、テレビで見ているこちらも胃が痛くなるような雰囲気ですから。
怖い怖い。ドキドキ。からの名演技が醍醐味のグループです。
主な選手の滑走順、予定時刻は以下の通り。
〈17〉鍵山優真(星槎国際高横浜)午後10時5分開始
〈21〉ビンセント・ジョウ(米国)同10時31分開始
〈23〉宇野昌磨(トヨタ自動車)同11時5分開始
〈24〉金博洋(ボーヤン・ジン 中国)同11時12分開始
〈28〉ジェイソン・ブラウン(米国)同11時45分開始
〈29〉羽生結弦(ANA)同11時51分開始
〈32〉ネーサン・チェン(米国)26日午前0時10分開始
(日刊スポーツより
みどころ!羽生結弦とネイサンの直接対決
もう、世界選手権への気合が練習の表情からも見て取れる羽生選手です。
<世界フィギュア第1日ドキュメント24日午前練習(現地時間)>⑨10:58 SPはしっかり正面を向いてフィニッシュ ⑩11:00 コーチと話す ⑪11:05 練習終了 ⑫11:06 プーさんとともに引き揚げる(撮影・小海途 良幹)#羽生結弦 #YuzuruHanyu #フィギュアスケート #figureskate pic.twitter.com/AaATCx4ZKk
— Sponichi on Ice (@SponichiF) March 24, 2021
ネイサン・チェンもこの表情です。
[ #フィギュアスケート 世界選手権・公式練習]
23日午前、練習リンクでの公式練習に臨むネイサン・チェン選手(若杉)
Nathan Chen attends an official practice of the World Figure Skating Championships.#NathanChen #Stobkholm2021 #WorldFigure pic.twitter.com/USWBIx3hpU— 読売新聞写真部 (@tshashin) March 23, 2021
いやあ、かっこいい!特に2枚めの伏せた目がいいですね。
練習では予定構成になかった4回転ルッツをしれっと跳んでいたそうで、本番までわかりません。
ふたりとも感染対策に留意しているそうですが、とくにネイサンは練習中もマスク着用。
お姉さんが医師、自分もイエール大学修了後は、医学部進学を公言しているだけに、そこはしっかりしています。
みどころ!宇野昌磨の復調
2019年、はじめてグランプリファイナル出場を逃すなど、不振にあえいだ宇野選手。
ランビエールコーチに師事してみるみる調子を取り戻し、その年の全日本選手権で羽生選手を破って優勝しました。
ぐんぐん調子をあげていたので、もっとも「世界選手権が楽しみ」な選手でした。
なので、2020年世界選手権が中止になってがっかりしてました。
コロナ下でも、マイペースながら着実に練習を重ね、今季は調子を崩すことなく、実力を積み重ねている様子が見て取れました。
それだけに、今年の世界選手権は楽しみです!
表彰台奪還!!
なんて、ファンは期待してしまいますが、本人は力みがなく取り組んでいる様子。
#世界フィギュア 23日夜の公式練習
宇野昌磨
スケートが楽しそう
4Fがパンクしたりジャンプで転倒する場面が何度かあっても、この笑顔
終盤には4Fや4T-3Tを決めていました pic.twitter.com/xD8Vm0fOdI— Masashi INOUE 井上将志 (@kyodonewsports) March 23, 2021
本人が納得のいくよい演技ができますように!
おまけですが、
ショートプログラムの第5グループは、22番チャ・ジュンファン・(韓国)と宇野昌磨、27番デニス・ヴァシリエフスと、並びがたいへん美しく「眼福だ〜〜」と楽しみにしています。演技もエモーショナルでワクワクなのです。
甘いマスクのイケメン好きの方はぜひお見逃しなく!
そして、最終グループには、ジェイソン・ブラウンも!
みどころ!ミハイル・コリヤダ(ロシア)の復帰
14番ミハイル・コリヤダは、蓄膿症の手術をして2019シーズンを休養、復帰してはじめての世界選手権です。
今季のプログラムは神がかって美しいと評判のプログラムです。
ぜひぜひ、見てほしいのですが、第3グループだと、地上波テレビ中継では放送されないです(涙)
動画配信サービスで無料で見られる時間帯ですので、ぜひご覧ください。
こちらの記事に詳しくまとめました。
あわせてお読みくださいね。
世界フィギュア2021、男子ショートプログラム結果
コロナシーズンの世界選手権、男子は波乱の幕開けとなりました!
ネイサン・チェンがまさかのショート3位。冒頭のジャンプで転倒、スピンもレベル2と目に見えるほど回転速度が遅く、「体調が悪いの?」と思うほどでした。しかし後半は立て直し、4回転と3回転のコンビネーションジャンプを決めました。
羽生結弦はステップでレベル取りそこねたくらいで、ジャンプはすべて出来栄え点が高い演技、首位発進です!
そして、初出場の鍵山優真がこの大舞台で実力を発揮。堂々の2位です!!すごい!正和お父さんの目の前でこの演技は嬉しかったでしょうね〜。すべての要素を決めて、ジャンプ成功、スピン、ステップすべてレベル4と素晴らしい出来栄えでした。
鍵山は羽生結弦と同じ、17歳で初出場。表彰台圏内につけてます。
宇野昌磨は、コンビネーションジャンプの3回転が2回転になってしまい、トリプルアクセルで転倒とミスが出て、こちらもまさかの6位に。
宇野選手、身体の動きはキレキレでした。はじめからスピードと伸びが格段に良くなってました。トリプルアクセル、回り過ぎちゃった感じ。
男子ショートプログラム順位表
ロシアのコリヤダが4位、今季、調子が今ひとつだった韓国のチャ・ジュンファンが8位と好位置につけています。
その一方で、2019年世界選手権の銅メダリスト、アメリカのヴィンセント・ジョウがまさかの25位…!フリーへ進めませんでした。
ケガからの復調が思うようにいかず、大変苦しいシーズンだったようです。
新型コロナの影響で国際大会が中止になり、選手は調整に苦しんでいます。
フリーは目が離せない展開になりそうです。
世界フィギュア2021、男子フリーの滑走時間
フリー演技は1グループあたり1時間が目安になります!
世界フィギュア2021、男子フリー第3グループ
6分間練習 21:04〜
13番:閻涵(ハン・ヤン 中国) 21:11〜
17番:ジュンファン・チャ(韓国)
18番:ジェイソン・ブラウン(アメリカ) 21:50〜
世界フィギュア2021、男子フリー第4(最終)グループ
6分間練習 21:58〜
1番:宇野昌磨(日本) 22:06〜
2番目:キーガン・メッシング(カナダ)
3番目:ミハイル・コリヤダ(ロシア)
4番目:ネイサン・チェン(アメリカ) 22:30〜
5番目:鍵山優真(日本) 22:38〜
6番目:羽生結弦(日本) 22:46〜
テレビ放送は地上波フジテレビですが、ネット配信サービスでも視聴できます!
こちらにまとめてありますので、お見逃しなく!
世界フィギュア2021、男子フリー結果
ネイサン・チェン、「良い演技を見せます」の言葉どおり、ノーミスで圧巻の演技!それも5本の4回転ジャンプの構成でです。最後のトリプルアクセルを決めたあとの咆哮がすごかった〜あんなネイサンの顔は初めて見た。それだけショートのミスが悔しかったんでしょうね。フリーの得点222.03点は自身のもつ世界最高得点に迫る点数、合計320.88点でした。
羽生結弦は前半のジャンプ、4回転ループで片手をつくと、得意の4回転サルコウ、トリプルアクセルでも着氷に乱れが出ました。2020年の全日本選手権のときのような不調でハラハラ。
後半は立て直して、4回転からの3連続も鮮やかに決めていましたが、十分にリカバリーができず、188・20点、合計289・18点で3位となりました。
2位はなんと、初出場の鍵山優真が勝ち取りました!!ネイサンと羽生の間に挟まれた滑走順でも落ち着いてスタートしていましたね。今回、無観客なのも鍵山選手にはプラスだったかもしれません。いつもだったらあのような素晴らしいノーミスの演技で場内は歓声が静まらない、一種異様な雰囲気になっていて、次の選手は平常心を保つのが難しいのですが、無観客だったことでそれは避けられたかも。
しかし、「メダルを取れるかもしれない」という重圧にも負けず、この大舞台でも実力をいかんなく発揮できたという鍵山選手の強さはまぎれもなく本物。フリー190.81点はすごい!合計291.77点は、2020年四大陸選手権での270.61点から20点も伸ばしています。
ついに、日本男子の新時代の幕が開いた…そんな予感がします!
鍵山選手についてくわしく知りたい方はこちらへ。頭角を表し始めた2019年シーズンについてまとめた記事です。
そして、宇野昌磨はショート6位からフリーでしっかりリカバリー、184.82 点、合計277.44点で4位でしたが、悔しそうなようすはなくて、見ているこちらも清々しい気持ちに。
宇野選手は演技が終わったあと、ステファンコーチを振り返って「よかった?え、ガッツポーズしていい?」というような表情をしていました。リンクに戻った宇野選手はランビエールコーチとがっちり抱擁。「やりきった」という喜びを表していました。
演技後のインタビューでも弾んだ声で「成長したいっていう欲がどんどん強くなってきた」と語っていて、「ああ、宇野選手は本当にスケートができる喜びを取り戻したんだ」と感じました。
「もう、勝ち負けの世界から解き放たれたんだな」と思えて、うれしいですね。
スケートファンとして嬉しいのは、「その選手が何位になったか」という結果ではなく、「選手が納得のいく演技ができたんだ」ということなんですよね。
今年の世界選手権、男子シングルはそういう演技が多く見られて、本当に幸せでした。ファン冥利につきました。
世界選手権2021男子シングル総合順位
こうして、2位から4位を日本選手が占めているのを見ると、引き続き日本男子シングルは黄金時代が続いていくのだな、と心強いですね。
(表は日刊スポーツ公式サイトより)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。