羽生結弦(はにゅうゆづる)選手のスタイルの良さはみなさんよくごぞんじのとおり。すらりとした長身に美しい衣装とあいまって見ているものを陶然とさせてくれますね。
しかし、身長が高いことは選手にとってメリットだけではないのがフィギュアスケートなんです。
当ブログでは、身長が高いのはフィギュアスケート選手として実はデメリット?羽生選手の身長が高く見える理由を、どこよりもわかりやすくお届けします!
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羽生結弦の身長は172cm、体重は?
公式に発表されている羽生選手の身長は172cm!
これは、ISU(国際スケート連盟)サイトで「バイオグラフィ」という選手情報ページに載っているもので毎年更新されています。
体重はこのバイオに掲載されていないので、2018年の数字ですが、57kg(平昌オリンピック時)と、女性並みの軽さで驚きます。
なので、体脂肪率は驚異の3%!
健康的とされる体脂肪率の目安は、男性は10〜19%と言われていますから、極限まで絞り込んだカラダといえますね。
ジャンプを跳ぶフィギュアスケート選手は体重を軽くしておかなくてはなりませんが、筋力も必要。羽生選手の筋肉についてはのちほど書きますね!
羽生結弦の身長の高さはフィギュアスケートの演技にデメリットがある?
こんなに恵まれた体型である羽生選手ですが、じつは身長の高さがフィギュアスケートの演技にはデメリットとなることも。
それは、身長が高いと、ジャンプで回転をする際に軸がブレやすくなるというもの。
「ジャンプの軸」ってなんでしょう?
フィギュアスケートは基本的に右足を軸足にして左足を巻き付け、脇と腕をしっかり締めることで身体の中心に軸を作り回転しています。
身長が高いと、どうしても上下でブレが出てしまい、軸(身体)が表面に傾いてしまいます。
羽生選手が尊敬するプルシェンコさんも178cmと背が高く、ジャンプ中に軸が傾いてしまうことがよくありました。(余談ですが、それでも転倒しないで着地に成功してしまうのがプルシェンコさんのすごさでした)
こちらのTweetで、羽生選手のジャンプ連続写真が見られますが、氷面に対してほぼ垂直でキレイにまわっていますよね!
こちらは羽生選手のですが、若干の傾斜を見せながらもさほどではなく、直角に近い形になっています。 pic.twitter.com/EhdxYkF3nc
— 小高あたるフィギュアスケート垢観察言及用 (@ataru_kodakaFSW) September 1, 2018
羽生選手はそのジャンプの軸が細く、とても早く回転することができるのです。
下の写真は平昌オリンピックのフリー「SEIMEI」ですが、羽生選手のジャンプ中に上着の裾がきれいに広がっていて、ジャンプの回転速度の速さを感じられます。
中心軸がまっすぐなことがこの写真でもよくわかります。
2020年フリー「天と地と」でも、上着の裾の広がりがよくわかります。
羽生選手の解説付きの貴重映像を御覧ください。
日本をテーマにした衣装で上着に裾がついていることが多いので、テレビ中継でぜひ裾に注目してみてください。
回転速度が早くなればなるほど、ジャンプの確率というのは上がっていきます。
ジャンプを跳ぶのに不利な条件である高い身長を、羽生選手はジャンプの軸を保ち回転速度を上げることでカバーしているんですよね。
スタイルの良い長身と、高難度ジャンプを両立させているところが羽生選手のすごさ。
4回転を4種類跳ぶ羽生選手ですが、彼の4回転トゥループは見応えあるんですよね〜
軸が細くて早くて、裾がきれいに回ってて、いつも惚れ惚れします!
羽生結弦、細マッチョな筋肉がジャンプの秘密!
羽生選手のジャンプの軸が細く、とても早く回転することができる秘密は、細身に見えつつしっかりついたその筋肉。
この練習着の写真を見てください。
胸板は厚みがあるものの腕は細身、上半身は薄い筋肉に包まれているのが見て取れますね。
しかし、下半身、とくにお尻と太ももの筋肉はかなり太くがっちりしていますよね。
これが羽生選手の4回転ジャンプを支える下半身なんです。
羽生選手が憧れのプルシェンコさん(トリノ五輪金メダリスト)とのツーショット写真です。めずらしく脚を見せる衣装ですが、ふくらはぎはともかく、太ももの筋肉ががっちりとしているのがわかりますね!
ほっそりした上半身との対比がきわだってます。
さて、では、ほかの男子フィギュアスケート選手の身長はどのくらいなんでしょう?
羽生結弦との身長差、国内外の選手と比較してみる
2019年、2020年と全日本の表彰台に乗った宇野昌磨(うのしょうま)、鍵山優真(かぎやまゆうま)選手はともに158cm。
高橋大輔(たかはしだいすけ)選手は165cm、織田選手は164cmだったので、160cm台が多い日本男子の中でも二人はちょっと小柄。
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羽生選手が頭半分高いのがわかります。
平昌オリンピック代表の田中刑事は172cm、年も同じなら身長も同じ。かれも日本選手としては大きい方です。
(2019年のスケートカナダで一緒に表彰台に乗ったときのツーショットがかわいかった。なかよし同期♪)
海外男子で4回転ジャンプを得意としている選手の身長を見てみます。
ネイサン・チェン(アメリカ):168cm
ハビエル・フェルナンデス(スペイン):173cm
ボーヤン・ジン(金 博洋)(中国):171cm
プルシェンコさんはじめ、ロシア選手だと170センチ後半と大きいのですが、アジア系だけではなく、ヨーロッパでも背の高い選手は少ないです。
多回転のジャンプを跳ぶというフィギュアスケート競技の特性からですね。
羽生結弦 身長が高く見える理由は、小顔、身体の細さ、手脚の長さ、首の長さなど体型に特徴があるから
172cmと一般男性に混じればそれほど大きくない羽生選手の身長が高く見えるのは、その身体バランスですね!
まず、身体の細さ。細いので対比で背が高く見えるんです。
そして手脚の長さ!
トレードマークの「ランジ」ポーズ。
極めつけは「小顔」でしょうか。「プリンスアイスワールド」というアイスショーで間近にみたんですが、もうびっくりするほど小さいんです…てのひらに収まっちゃうんじゃ??というほど。
紅白歌合戦(2015年)にゲスト審査員で出演したときの画像を見てみると…
櫻井翔くんだってけっこう顔小さいじゃないですか?
なのに、櫻井くんの顔が大きく見えるほど、羽生くんは小顔。
ちなみに「首の長さ」も羽生くんがほっそりした印象を高めますが、この写真で際立ってますね。
ということで、羽生選手の身長が高く見える要素をまとめてみました!
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もう、うらやましいの一言!
こうして検証してみると、これだけの身体バランスを持った羽生選手が、ジャンプ力と柔軟性、表現力を持ち合わせているなんて、まさに奇跡の存在だと感じます。
オリンピック2連覇という実績を持っている彼はすでにレジェンドですが、あと数十年経ったら「伝説」として語り継がれるんだろうな。
私たちは「伝説の目撃者」なんだ、と感慨にひたってしまいます。
海外からももちろんこの反応です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
羽生選手のフィギュアスケート選手としてメリットだけではない身長とジャンプについて、まとめておおくりしました。
羽生選手についてはこちらのカテゴリからまとめて読むことができるので、つづけてどうぞ。