10月に入り、フィギュアスケートの各地での地方大会ニュースが伝えられ、2022-2023シーズンの始まり、という感じでフィギュアスケートファンの皆さんはドキドキワクワクが止まらない毎日を過ごされていることと思います!
昨年のワールドチャンピオンにして、オリンピックの銅メダリストの坂本花織(さかもとかおり)選手は今年はどんな活躍をするのでしょうか??
今日は坂本選手の2022シーズンのショートプログラム・フリーの衣装について、お話していきます!
坂本花織さん、 2022シーズン ショートの衣装は?曲は?
坂本花織選手の今年のショートの衣装は、黒を基調とし赤いビーズで彩られた、お腹と背中の見えるとても大人っぽいデザインです。
ショートの曲からイメージされる「大人の女性」にとてもピッタリの衣装だと思います!
ショートの曲は、『Rock With U(ロック・ウィズ・ユー) / Feedback(フィードバック)』です。
ジャネット・ジャクソンさんの曲ですね。
女性的でありながら、力強さを感じさせる曲です。
去年1年のオリンピック、世界選手権を経て、強くなった坂本さんにピッタリの曲だと思います。
ロンバルディア杯でのジャンプ構成は、ダブルアクセル、3回転ルッツ、3回転フリップ-3回転トゥループです。一番後半に連続ジャンプを持ってくる、ミスのできない構成です。
去年までのブノワ・リショーさんからショート、フリーともに振付の方が変わっています。
振付はロヒーン・ワードさんです。
ロヒーン・ワードさんは、どんな方なのでしょうか?? 少し調べてみました!
マライア・ベル選手やジェイソン・ブラウン選手の振付もしています。
ものすごくイケメンです(笑)!!
以前は選手をされていて、2002年、2004年、2006年、2008年のUSチャンピオンシップに出場されていたそうです。
また、振付師としてだけではなく、現役のパフォーマーとしても活躍されているとのことです。
新しい振付師の方のショート、これからシーズンが進む毎に踊りこまれると思いますし、全日本選手権、世界選手権で坂本選手がどんな演技をするのか、本当に楽しみですね!
坂本花織、2022シーズンフリーの曲は?
坂本花織選手の今年のフリー衣装は、ワンショルダーの背中の大きく開いた赤い衣装です。
今年の坂本選手の衣装のテーマは「strong&sexy」なのでしょうか??
ショートに髪型を変えられた坂本さんにとてもよく似合っていると思います。
フリーの曲は、『Elastic Heart(エラスティック・ハート)』です。
シーアさんという方の曲だそうです。
こちらはショートとはうって変わって、綺麗なメロディーのバラードっぽい曲です。
ロンバルディア杯でのジャンプ構成は、ダブルアクセル、3回転ルッツ、 3回転サルコー、 3フリップ、 3回転フリップ-2回転トゥループ ダブルアクセル-3回転トゥループ-2回転トゥループ、3回転ループです。後半にすべて連続ジャンプを持ってきています。
ディフェンディングチャンピオンとして戦っていく坂本さんの、進化の意志が感じられますね!
振付はマリー=フランス・デュプレイユさんです。
マリー=フランス・デュプレイユさんは、どんな方なのでしょうか?? 少し調べてみました!
カナダの方で、1974年生まれの現在48歳です。
元カナダのアイスダンス選手で、2002年ソルトレイク・オリンピック、2006年トリノ・オリンピックに出場しています。
2006年、2007年の世界選手権では連続して銀メダルを獲得しています。
元パートナーのパトリス・ローゾンさんとご結婚されていますね。
ネイサン・チェン選手の曲の振付師もされたことがあります。
デュプレイユさんはカナダの方ですが、フランス系でもあります。
前振付師のブノワ・リショーさんもフランスの方でしたし、フランス系の振付師の方と坂本さんは相性がいいのかもしれませんね!
坂本花織、髪型をショートヘアに!
今年の春に、坂本選手が急にショートヘアにされて、びっくりされた方も多いと思います。
何か、あったのでしょうか??
2022年4月1日の中日スポーツの記事によりますと、ショートヘアにイメチェンした理由について、坂本選手は「4年の節目ということで、今しかないと思ってバッサリ切りました」と説明されているそうです。
また、2022年4月2日の同中日スポーツの記事によりますと、ショートヘアにイメチェンした理由について、「単なるイメチェンです」と語っています。
特に何かあったわけではないようですね。
ショートヘアにしたことで、坂本選手の活動的で明るい性格が外見からもより印象付けられるようになった気がします。
それと同時に何か大人っぽさも感じられて、まさにイメチェン大成功、ですね!
坂本花織の衣装のデザイナーは??
坂本さんの衣装のデザイナーはソフィー・トーマスさんです。
フランスの仕立て・縫製(クチュール)の会社であるASTRAEE(アストラエ)を起こし、世界のフィギュアスケート、社交ダンスの衣装を作っているそうです。
ちなみにフィギュアスケートや社交ダンスの衣装は手作業なので、とても良いお値段がします。
特注品だと振袖が買えます。以前社交ダンスをしていた筆者の知っている衣装の最高額は100h万円です。大学の社交ダンス部で全国トップクラスのとある選手が成人式の振袖はいらないから、と衣装を買ってもらったという話を聞いたことがあります。
おそらく坂本選手の衣装の値段は、それ以上だと考えられます!
ソフィーさんはフランスのアイスダンスのパパダキス・シゼロン組の衣装も手掛けています。
また、ソフィーさん自身もかつては社交ダンスのフランス代表だったとのことです。
坂本選手の衣装をソフィーさんが2022-2023シーズンで5シーズン連続で作られているとのこと。
2021年4月15日のnoteに掲載されたソフィーさんのインタビュー記事を引用しますね。
―坂本花織選手にもここまで4シーズン衣装を作られていますが、もしかして、会っていない?
そう、会っていませんね。
彼女だけじゃないけど、一度もお会いしたことはなくても衣装はできるし、年を追うごとに深いものができるようになるんです。
最初は、どんなものが好きかとかを聞き、デザインを3,4個描いたものを見てらって「これがいい」と意見を聞く……という風に、外側から入って、協力して進めていきます。やっぱり、最初が一番緊張するし、一番難しい。
実際に作った衣装を見て、本人が思い描いたものができているのか、っていうのが、最初は把握しにくいので。カオリとは、1回目がうまくいって、そのあと4年やってきたことで、彼女のだいたいの好みもわかってきましたね。
選手によって、ぴったりした衣装が好きな人もいれば、そんなにきつくないほうがいいという人もいますし、そういうことも含めて、回を重ねるごとにお互いにやりやすくなって、よくなっていっていると感じます。
坂本選手に会わずにあれだけ魅力を引き出す衣装を作られるとは、本当にフランスのクチュリエ(仕立て師)の腕は凄いですね!
ソフィーさんとの出会いは、前振付師のブノワ・リショーさんがご縁のようです。
ソフィーさんは、ブノワさんが選手時代の衣装を手掛けたこともあると同記事にありました。
坂本花織、オリンピックの衣装は??
2022年2月に開催された坂本選手のオリンピックの衣装も先ほどご紹介したソフィーさんが手がけています。
ショートプログラムの『グラディエーター』の衣装についてですが、大地の色が剣闘士たちが戦うコロッセオの土を思わせますし、ちりばめられたラインストーンは剣闘士たちの栄華と悲しみを感じさせて、曲にマッチした素晴らしい衣装だと思います。
フリープログラムの『No More Fight Left In Me(ノー・モア・ファイト・レフト・イン・ミー)』の衣装は、目の覚めるようなブルーですが、坂本選手にとってのラッキーカラーだからだそうです。
ソフィーさんとのタッグも4シーズン目であり、坂本さんの魅力を十分に引き出す衣装、坂本選手のラッキーカラーのおかげで運を味方にし、北京オリンピックでの銅メダルという立派な成績を残せたんですね!
選手の衣装一つにも物語があるのが、フィギュアスケートのすばらしさだなあと感じます。