小塚崇彦(こづかたかひこ)さんは、2011年の世界選手権で銀メダルを獲得し、オリンピックではバンクーバーで8位に入賞したフィギュアスケートの元選手です。
小塚崇彦は現在、トヨタ自動車の強化運動部に所属し、スケートをしながら会社員としての業務も行っています。また、「小塚ブレード」というスケートのエッジの開発も手がけるなど、元選手としては異色の活動も行っています。
この記事ではそんな小塚さんの現在と結婚歴、現役時代の戦績や家族についてわかりやすくお伝えします。
小塚崇彦の現在は?トヨタではどんなお仕事を?
小塚さんは、現在、トヨタ自動車の強化運動部というところに所属しています。
トヨタといえば、日本を代表する企業ですが、一方でたくさんのクラブ活動があることでも有名です。
トヨタのHPによると「運動強化部」というところには6つの強化部と28の一般部があるそうです。
強化部では、業務の合間をぬって厳しい練習に励んでおり、その成果として全国大会などで好成績をおさめてきた。各選手の頑張りに、従業員が注目・応援して職場に明るい話題を提供することから、全社の一体感を醸成することに繋がり、強化部はその役割をも担っている。
一般部では、各選手がそれぞれの職場にて業務と両立しながら競技に取り組むことで、職場同僚の敬意を集め、選手の応援を通じて職場が活性化することが期待されている。
スケートは一般部に位置づけられるとのことなので、小塚さんは、スケートをしながら、会社員としての業務もされているようです。
小塚ブレードの開発も!
また、小塚さんは愛知県の高精度金属加工メーカー、株式会社山一ハガネさんとの共同開発で「小塚ブレード」というスケートのエッジの開発も手掛けていらっしゃいます。
フィギュアスケート用ブレード(金属製の刃)は、3つの異なるパーツを人の手で溶接することで製造されています。しかし、人の手で溶接すると、どうしても品質のばらつきが生じます。スケート選手は、ブレードを靴に固定する際に、ビス止めをミリ単位で調整するにも関わらず、熟練の職人が製造したブレードでも、数ミリという目に見えるほどの誤差が発生します。さらに、溶接で“つぎはぎ”された金属は、氷上での大きな衝撃に耐えきれず、折れてしまうこともあります。
繊細な演技を求められる選手にとって、「品質のばらつき」や「曲がる」ことで生じた誤差は、小さなものでも非常に大きな問題です。
小塚ブレードのHPの記載にあるように、小塚さんは、「選手の体に合うようなブレード」を作りたいという想いを強く持っていらっしゃるようです。
緻密に計算されたデータとモノづくりの匠の技に加え、自分の得た課題と編み出した解決方法で、後輩たちがよい演技ができ、怪我のリスクを減らし、長く滑ることができるように小塚さんにしかできない方法で、スケート界の役に立っていこうとしているのだなあと思いました。
「小塚アカデミー」とは?料金、内容、対象者は?
小塚さんは後進の育成にも意欲的で短期のスケート教室である「小塚アカデミー」を開催しています。
料金は、1日6,000円、2日のコースで20,000円。3日で20,000円くらいのお値段設定です。
内容は、各講座によって、さまざまです。例として、2022年11月26日、27日に開催された「Autumn Camp 小塚アカデミー in 京都」の内容をご紹介します。
①小塚崇彦コラボスペシャルコレオプログラム*
音楽
振付:笹原 景一朗さん②小塚スケーティングスキルアップ講習
・リズムに合わせたステップワーク、スケーティング、クロスなど③ジャンプ/スピンにチャレンジ
・澤田亜紀さんによるスペシャル講習④Basicターン習得講座
・スリーターン
・モホーク
など
内容が盛りだくさんで、とても楽しそうですね!
対象者も、各講座によって異なるようです。ある日の講座では5歳以上、またある日は18歳以上、別の2日続けての講座ではadvanced以上など内容以外にレベルが決められている日もありました。クラス別の講座の日もあります!
お値段もそこまで高くはないと思いますし、対象に該当して、もしスケートをできる方がは是非参加してみてはいかがしょうか??
小塚崇彦の父・母は?? どんな家系??
小塚崇彦さんといえば、スケート一家としても有名ですね。
お父さんは小塚嗣彦さん。1968年のグルノーブルオリンピックに出場したオリンピアンで、全日本三連覇しています。
お母さんは、小塚(旧姓坂野)幸子さん。やはりフィギュアスケーターです。
更にお祖父さんは小塚光彦さんといって、第2次世界大戦前、満州でスケートの魅力に取りつかれて、1940年に行われる予定だった札幌五輪を目指していたそうです。
戦争の為、札幌五輪は開催されませんでしたが、戦後、光彦さんは、愛知県のスケート連盟を設立し、名古屋スケートリンクを設立しています。
この名古屋スケートリンクは「大須スケートリンク」とも呼ばれ、浅田真央さんや宇野選手を輩出した場所でもあります。
また、浅田真央さんや宇野選手の先生でもあった山田真知子コーチの指導もしていたそうです。
本当に光彦さんがいなければ、日本のスケート界はここまで発展していなかったかもしれない、くらい功績の大きな人だと思います。
そんな祖父、両親の元に生まれた小塚さんは、「フィギュアスケート界のサラブレッド」と言われていましたね、
小塚崇彦の再婚は?離婚?結婚相手は誰??
小塚さんは2016年2月に、フジテレビのアナウンサーだった大島由香里(おおしまゆかり)さんとご結婚されました。
大島由香里さんは、小塚さんの大ファンだったようです。大島さんからのアプローチでおつきあいが始まったとも言われています。
翌2017年4月には娘さんがお生まれになり、お父さんになりました。
ただ、やはりお子さんが生まれた後は、夫婦の関係が変化してしまったようで、2年後の2019年12月には離婚されています。
ちなみに、2023年3月現在では特に再婚のニュースもなく、独身のようです。
小塚崇彦の現役時代の戦績は?五輪に出場!得意技といえばイーグル!
小塚さんは、現役時代、2011年の世界選手権で銀メダルを獲得されました。
2011年は、本来なら、日本で世界選手権が行われる予定でした。しかし、3月11日の東日本大震災で、開催ができなくなり、ロシアで行われました。小塚さんの取った銀メダルは、日本人にとって、大きな希望になったな、と当時テレビで観戦していたときのことを思い出します。
他にも、バンクーバーに五輪し、8位入賞を果たしたオリンピアンである以外にも、グランプリファイナルで2008年には2位、2010年には3位、2009年四大陸選手権3位、2014年四大陸選手権2位、ジュニアグランプリファイナル、日本人で初制覇、ジュニア世界選手権優勝(日本人男子で3人目)、などの錚々たる戦歴があります。
国内大会も2010年に全日本選手権王者になったほか、2007年、2008年、2011年には2位、2009年、2013年、2014年に3位と計7回も全日本選手権の表彰台に乗っています。
本当に一時代のトップ選手の一人でした。
また、小塚さんといえば、イーグルが有名ですよね。
宇野選手の雄大はイーグルも本当に素敵ですが、小塚さんの音のしない本当に綺麗なスケーティングから生み出される滑らかなイーグルは、魅了されてしまいます。
また、スケートショーに出る機会があれば、是非、小塚さんのイーグル、また見てみたいと思います!!
今日の記事では小塚さんの過去、現在とこれからの展望について、お伝えさせていただきました。