グランプリファイナル2019女子 結果 プロトコルをチェック!紀平梨花、コストルナヤ、トゥルソワ、シェルバコワ(ロシア)!

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こんにちは、さややです。グランプリファイナル2019が始まります。NHK杯ではトリプルアクセル安定している紀平梨花(きひらりか)が、強敵ロシアのコストルナヤ、ザギトワを迎えうち、2位になりました。紀平選手は4回転を組み込んでくるのか?ロシア女子はだれが優勝するのか?
当ブログでは、グランプリファイナル2019の女子シングルのみどころ・結果を、どこよりもわかりやすくお届けします!




グランプリファイナル2019、女子ショートプログラム滑走順

ショートプログラムの滑走順が発表になりました!

  • 1番コストルナヤ
  • 2番トゥルソワ
  • 3番シェルバコワ
  • 4番 紀平梨花
  • 5番 テネル
  • 6番 ザギトワ

エテリ3人娘が滑り終わったあとなので、落ち着いてできそうな感じですね。シェルバコワのあとというのは、このメンバーの中なら悪くない順番じゃないかな。

世界最高得点を更新するかもしれないコストルナヤの直後だと、場内がざわざわして落ち着かない雰囲気になりそうなので、それは避けられてナイス。

女子ショートプログラムの開始時間は、12月7日3:50からです。

紀平梨花、公式練習では


グランプリファイナル2019、放送予定

テレビ朝日

12月6日(金) よる8時〜 男子ショート(録画)
12月7日(土) よる7時54分〜 女子ショート・男子フリー(男子フリーライブ中継?)
12月8日(日) よる9時〜 女子フリー・エキシビション(録画)

BS朝日

12月8日(日)ごご1:00~  女子ショート、男子ショート ほか
12月9日(月)ひる12:00~ 女子フリー、男子フリー ほか
12月9日(月)よる9:00~  エキシビション

BSが録画放送で数日遅れというのが謎。他のテレビ局なら視聴率が望めない時間帯だからこそライブで放送してくれるのに…ゴールデンタイム以外の時間帯に録画放送するくらいなら、ライブ(生)でやってくれ〜〜って思ってしまいます。海外での試合なので、真夜中や早朝なんですもの。





みどころ!紀平梨花、4回転サルコーをいよいよ組み込む!

NHK杯フリーの演技予定に入っていたことで注目されていた4回転サルコーは回避しました。
演技後のインタビューで、「4回転を飛ぶことで他の演技が崩れないかどうか、心配だったので。他の要素を完璧にできるように考えました」と言っていたとおり、ほぼノーミスで演技をまとめて自己最高得点をだしました!

「しっかり4回転サルコーを組み込んで、グランプリファイナルではショートプログラム、フリーともにもっといい演技ができたらいいなと」、大会後に語っていた紀平選手。

期待しましょう!

グランプリファイナル2019、女子ショートプログラム結果

コルトルナヤがまたしてもショートプログラム世界最高得点を更新して首位に立ちました!

ザギトワが先輩の意地を見せて、3人娘の上に立つ2位に。

紀平梨花はミスが響いて、まさかの6位スタートとなってしまいました。


紀平梨花、ショートプログラムのプロトコル(得点詳細)

紀平のスコア詳細を見てみます。

3つのジャンプのうち、2つにミスが出ました。

トリプルアクセルで着氷が乱れて、GOE(出来栄え点)がマイナス。
フリップ+トーループの連続3回転は回転不足となって転倒してしまい、おおきな減点になりました。

今季自己最低となってしまった演技、取材に答えた紀平選手は。

 紀平選手はショートプログラムの演技を振り返り、「昼間の練習でとても緊張して体が疲れ、きちんと足が動かない感覚があった。疲れがたまっていて体力的にしんどかった。睡眠も十分に取れなかったので夜の競技では、昼間にしっかりと体力を温存しておかないとだめだと改めて分かった」と述べました。

序盤のジャンプでミスを重ねたことについて「大きな大会だがプレッシャーは関係なく、自分の調整ミスだった。今回は調整が本当に難しく、体の動きが鈍かった」と話していました。(NHK)





エテリ3人娘(トゥルソワ、コストルナヤ、シェルバコワ)、ザギトワのロシア勢

トゥルソワ、コストルナヤ、シェルバコワの、今季シニアデビューしたロシアの若手女子、3人ともエテリコーチの門下生なので、「エテリ3人娘」と呼ばせていただきます!


コストルナヤのみどころ、NHK杯ショートプログラムで世界最高得点とった美しい演技とトリプルアクセル

コストルナヤのNHK杯ショートプログラムの得点は、85.04点!

女子ショートプログラムでは4回転ジャンプを飛ぶことが認められていないので、トリプルアクセルを習得している紀平選手とコストルナヤが強いです。

紀平梨花が国別対抗戦2019で出した83.97点を超えました。今シーズンの女子最高ですね。

ジャンプ構成は、トリプルアクセル、3回転ルッツ、3回転フリップ+3回転トーループ。

トリプルアクセルで10.40点(出来栄え点2.40点)
3回転ルッツで7.84点(出来栄え点1.94点)
後半に飛んで1.1倍になる3回転フリップ+3回転トーループで12.87点!!(出来栄え点2.42点)

スピンやステップでは最高のレベル4を取って、出来栄え点(GOE)も加算する出来でした。出来栄え点(GOE)で12点近くあるんです!


コストルナヤ、ファイナル・ショートプログラム世界最高得点のプロトコル(得点詳細)

グランプリファイナルでもショートプログラム無双を見せつけたコストルナヤ。世界最高得点を更新する85.45点をとり、首位に立ちました。

トリプルアクセル、3回転コンビネーションを含む3本のジャンプをすべて高いGOE(出来栄え点)をつけて成功しました。

また、演技構成点でもザギトワに次ぐ高得点。スケーティングスキルなどのきなみ9点超えるという完成度の高さです。


演技後のインタビューでは

ショートプログラムの世界最高得点を更新してトップに立ったロシアのコストルナヤ選手は「予定していた演技をすべてできたのでうれしい。それだけです」と笑顔で話していました。(NHK)

余裕さえ感じられる態度で、これで16歳なのかと首をかしげるほど。

スポーツグラフィック誌『Number』で、「コストルナヤの情熱と理知、緊迫感」と題した記事がおもしろかったです。


アレクサンドラ・トゥルソワのみどころ、3種類の4回転ジャンプ

現在の女子シングル世界最高得点、241.02点をスケートカナダで出しているのが、トゥルソワ選手です。

トウループ、サルコウ、ルッツの3種類の4回転ジャンプという男子シングルトップ選手並みのジャンプを持っています。

このところ試合のたびに得点を伸ばし続けていて、グランプリファイナルでも世界最高得点を更新するのかが注目です!





トゥルソワ、ファイナル・ショートプログラムのプロトコル(得点詳細)

トリプルアクセルに挑戦しましたが、失敗し、5位に沈みました。

しかし、トゥルソワの武器である4回転がいきるのはフリー。そこで巻き返してきます。

アンナ・シェルバコワは4回転ルッツのコンビネーション

フリーでは最高難度の4回転ルッツを単独ジャンプとコンビネーションジャンプで2本、入れているのが、最大のみどころですね。

ほっそりとした可憐な美少女で、バレエのヒロインのような表現力もあります。

シェルバコワ、ファイナル・ショートプログラムのプロトコル(得点詳細)

ショートプログラムでは4回転がないため、ジャンプのトゥルソワ、美のコストルナヤにまぎれてしまいそうなシェルバコワですが、そつなくまとめてくるバランスの良さがありますね。

スピンは6人の中で随一のうまさですし、ジャンプや演技構成点でも取りこぼしがありません。

ジャンプは3回転ルッツ+ループの高難度コンビネーションが飛べるのが強みですね。この1本で14点近く取るので、4回転1本分の技術点をらくらく稼ぎます。


グランプリファイナル2019、女子フリー結果、コルトルナヤが世界最高得点で優勝!

ロシア3人娘が表彰台を独占!コルトルナヤがすべてのジャンプに成功する完璧な演技で優勝しました!

紀平梨花は4回転サルコウに果敢に挑戦、転倒したものの、順位をあげて4位!

4回転を飛ばなかったコストルナヤが総合力で優勝したということは、私にとっては嬉しいです。

高難度ジャンプをたくさん飛べば点数はたくさん取れます。スポーツとして難しい技に挑戦することが正義だという人もいます。

でもフィギュアスケートの芸術面・表現面にひかれて見ている私としては、芸術面に優れた人がすきなので、はがゆく思うこともあるんですよね。

ジャンプ「だけ」がすごくても、スケーティングの美しさや曲の表現など、演技面が足りていないと実際、リンクで見ていても楽しくないんです。

ジャンプって一瞬で終わり、大半の時間は滑っているわけで、ジャンプだけの選手だと見ていたときの充実感と点数との乖離があって、ちょっとモヤモヤっとします。

表現面で優れた選手はダンス作品を見ているような深い感動が味わえて余韻が残り、ずっと忘れられない体験ができますから。

それがフィギュアスケートの魅力だなと私は考えています。

ロシアの若い女子選手は子どもの体つきだからこそ飛べる高難度ジャンプを売りにしていることが多く、体型の変化にともない、数年でそのスタイルが通用しなくなることを悲しく見ていました。

選手生命が短すぎる。せっかく魅力があるのにそれを開かせないまま、引退してしまう選手が多いのです。

「氷艶」で好演し、忘れられない印象を残したリプニツカヤさんもその一人でした。オリンピック代表になりながらも、10代で引退しています。

しかし、今回、コルトルナヤが登場して、スケート本来の魅力を高いレベルでみせてくれる選手が出た!と感激しています。

紀平選手も技術面と表現面を兼ね備えた魅力的な選手なので、これからの成長が本当に楽しみです。


紀平梨花、ファイナル・フリーのプロトコル(得点詳細)

紀平のスコア詳細を見てみます。

冒頭の4回転サルコーで転倒しましたが、トリプルアクセルや3回転の連続ジャンプに成功したほか、3つのスピンとステップでも最高評価のレベル4を取りました。

フリーで145.76、合計で216.47点で総合4位です。

紀平梨花選手は「演技の中身や点数は悔いの残ることもあるが、自分の中では、精いっぱいの演技したし、今できることをしっかり出すことはできた」と振り返りました。

初めて演技に組み込んだ4回転サルコーについて「直前の練習でも少し不安はあったが、4回転サルコーを入れると決めたので、決めたことは諦めずに挑戦したいと思った。転倒はしてしまったが、軸がしっかりしたジャンプを跳べた。ショートプログラムの失敗があってやろうとふんぎりがついたが、間違いなく4回転ジャンプの時代が来ているので、挑戦してよかった」と話していました。

今後に向けては「守りに入った演技構成にせず、攻めた試合をしていきたい。4回転ジャンプは必須だし、他の選手たちも攻めた構成でも失敗しないでやりきる強さがあるので、私もそうしないといけない」と前を見据えていました。

(NHK)

コストルナヤ、ファイナル・フリーのプロトコル(得点詳細)

フリーも圧巻の演技でした。

スコアのGOEの欄を見てください。すべての項目に1点以上のプラス。

演技構成点も10点満点のところ、すべて9点以上!!!これはベテランの表現力豊かな選手でもなければでない点数です。すごすぎ!

優勝したロシアのアリョーナ・コストルナヤ選手は「勝ち負けにとらわれすぎず、とにかく楽しむということを念頭に置いて滑った。予定していたすべての演技の構成ができたのでよかった。本当に幸せに思う」と試合を振り返りました。

そして、フリーの曲がテンポがよく会場の観客が演技に合わせて大きな歓声を送っていたことについて「きょうのフリーは会場の観客と音楽とが一体化して演技することができたので楽しかった。それも幸せに思います」と笑顔で話していました。(NHK)

シェルバコワ、ファイナル・フリーのプロトコル(得点詳細)

フリー単独では1位になったシェルバコワ。

4回転ルッツという最高難度のジャンプを入れながら、表現力も兼ね備えたバランスの良さが発揮されましたね!さらに4回転フリップにも(転倒しつつ)挑戦してきました。

演技構成点はコストルナヤに次ぐ点数。そして技術点はトゥルソワに次ぐ点数です。

トータルで強い選手です。

フリーでは、衣装の色が変わるところも見逃せません。

前半は青の衣装でグノシェンヌ、後半は赤い衣装で「火の鳥」というまったく違う曲を演じ分けています。

コストルナヤとは異なるタイプですが、表情がいきいきしていて表現力も高いですね。これからの成長が楽しみです。


トゥルソワ、ファイナル・フリーのプロトコル(得点詳細)

4本の4回転ジャンプを組み込んできました。フリップ、ルッツという高難度。

4回転+オイラー+3回転サルコーのコンビネーションジャンプ!これを飛べるのはネイサンか羽生くらいでしょうね。凄まじい!

グランプリファイナルの女子は壮絶な戦いになりましたね。

紀平選手も自分の限界に迫る構成に挑戦し、今後、たとえば世界選手権につながる大会になったと感じます!

見ているこちらも手に汗握る、とても見ごたえのある大会でした。ふ〜〜(ため息)

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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”羽生結弦”
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