こんにちは、さややです。フィギュアスケートの華、ジャンプですが、解説でサルコウやルッツと言われても?ジャンプが見分けられたら、もっと楽しいと思いませんか?
当ブログではテレビ観戦が面白くなるジャンプの難易度、見分け方をわかりやすく解説します。岡山大学、清心女子大学フィギュアスケート部さんのご協力をいただき、動画も入れています。
フィギュアスケート ジャンプの難易度は?
ジャンプの呼び名は「回転数とジャンプの種類」でつけられます。
4回転サルコウ=4回転(回転数)+サルコウ(ジャンプの種類)
ジャンプには6種類あり、成功するのが難しいほど高得点になります。
難しい順に並べると、こうなります。
アクセル→ルッツ→フリップ→ループ→サルコウ→トゥループ
「トリプルアクセル」は浅田真央(あさだまお)さん、紀平梨花(きひらりか)選手がキメワザにしているジャンプですが、3回転の中でもいちばん難しいジャンプです。
他のジャンプと違って前向きに飛び上がるところが難しいのです。(トゥループからルッツまでは後ろ向きに滑っていってジャンプします)
今でこそ4回転を飛ぶ女子選手が複数出てきていますが、その前はトリプルアクセルがいちばん難しかったので、注目も浴びましたね。
ジャンプの回転数は1回転から4回転までです。
4回転アクセルは、まだ誰も成功した人がいません。
羽生結弦(はにゅうゆづる)選手が飛びたいと熱望していて、2019グランプリファイナルの公式練習で挑戦した動画が残っています。中止にならなければ、2020年世界選手権で挑戦したんじゃないかなと。
詳しくはこちらの記事をどうぞ!
フィギュアスケート ジャンプの種類 見分け方を動画で
アクセルは前向きに飛び上がるのでわかりやすいですが、そのほかの5種類のジャンプ(トウループ、サルコウ、ループ、フリップ、ルッツ)はどう違うのでしょうか?
岡大清心フィギュアスケート部2020新歓(@OU_NDSU_2020)さんのTwitterアカウントでエレメンツを動画で解説してくれていて、とてもわかりやすいのでぜひこちらを見てください。
1回転でくるっと飛んでいるので、飛ぶ瞬間の足元をよ〜〜〜く見てくださいね。
難易度が低いトゥループから並べています。
トゥループ♪
【スケート豆知識 ジャンプ編②】
こちらはトゥループです!トゥを使うジャンプで、後ろ向きに右足で滑っていき、左足のトゥをついてとぶジャンプです😎コンビネーションジャンプに使われることが多いです。 pic.twitter.com/BntdoLpQy2— 岡大清心フィギュアスケート部2020新歓 (@OU_NDSU_2020) April 8, 2020
サルコウ♪
【スケート豆知識 ジャンプ編③】
新二回生のサルコウです!後ろ向きに左足で滑り、右足を振り上げ、左足の内側のエッジで踏み切ります✨ pic.twitter.com/82VQJaRqXQ— 岡大清心フィギュアスケート部2020新歓 (@OU_NDSU_2020) April 9, 2020
ループ♪
【スケート豆知識 ジャンプ編①】
今日はループを紹介します!ジャンプはトウを使うものとエッジを使うものがあり、こちらはエッジを使うジャンプです☺️後ろ向きに右足で滑っていき、右足の外側のエッジで踏み切ります。
こちらは新2回生の動画です👍 pic.twitter.com/yTr5TpqMWz— 岡大清心フィギュアスケート部2020新歓 (@OU_NDSU_2020) April 5, 2020
フリップ♪
【スケート豆知識 ジャンプ編⑤】
こちらは新2回生のフリップです!後ろ向きに左足で滑り、右足のトゥをつきとびますが、ルッツとは違い内側のエッジで踏み切ります。女子は苦手な人が多いイメージです😅 pic.twitter.com/5tpHKFusZF— 岡大清心フィギュアスケート部2020新歓 (@OU_NDSU_2020) April 20, 2020
ルッツ♪
【スケート豆知識 ジャンプ編④】
本日はルッツを紹介します!後ろ向きに左足で滑り、右足のトゥをついてとびます。その時に左足は外側のエッジで踏みきらないといけないので、難易度高めです🥺 pic.twitter.com/RiSQMvLpxx— 岡大清心フィギュアスケート部2020新歓 (@OU_NDSU_2020) April 18, 2020
いかがでしょうか?
右左どちらの足で滑ってきているのか、トゥをついているかいないか、を意識して見てみましょう。
とくにフリップとルッツの見分けが難しいですね。エッジ(靴の刃)の内側と外側を使い分けないといけないんです。
これをきれいに飛び分けるのはトップ選手でも大変で、どちらかを得意とするケースがほとんど。
その点でもどちらも4回転で飛んでしまう羽生選手とネイサン・チェンはすごい人達です。
4回転ルッツ、フリップ、サルコウが飛べる現役選手は?
2019ー20シーズンで現役として試合に出ていた選手が飛べる4回転ジャンプの種類をまとめてみました。
男子
ネイサン・チェンと羽生選手はアクセル以外のすべての4回転ジャンプを試合に組み込んできています。二人の点数が異次元(ショートプログラム100点超え、フリー200点超え)の理由の一つですね!
ネイサン・チェン 5種類の4回転ジャンプ(トウループ、サルコウ、ループ、フリップ、ルッツ)
ネイサンのジャンプの強みは細い回転軸なんです。
羽生結弦 5種類の4回転ジャンプ(トウループ、サルコウ、ループ、フリップ、ルッツ)
ヴィンセント・ジョウ 4種類の4回転ジャンプ(トウループ、サルコウ、ループ、フリップ)
宇野昌磨 3種類の4回転ジャンプ(トウループ、サルコウ、フリップ)
金 博洋(ボーヤン・ジン)3種類の4回転ジャンプ(トウループ、サルコウ、ルッツ)
田中刑事・友野一希 2種類の4回転ジャンプ(トウループ、サルコウ)
(ジュニア)
佐藤駿 4種類の4回転ジャンプ(トウループ、サルコウ、ループ、ルッツ)
鍵山優真 4回転トゥループ
羽生選手の後輩になる佐藤駿選手は15歳ですでに4種類の4回転を成功させています。鍵山選手も今季は4回転が安定しましたし、技術の完成度や演技構成点の高さが素晴らしいです。
世界ジュニアでは鍵山選手が2位、佐藤選手が6位入賞を果たしています。
二人の試合の様子や2019−20シーズンを詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
女子
トルソワ 4種類の4回転ジャンプ(トウループ、サルコウ、フリップ、ルッツ)
シェルバコワ 4回転ルッツ(コンビネーションジャンプで飛べる!)
2019シーズンを席巻したロシア女子選手、この二人のすごさはケタ外れですね!グランプリシリーズからヨーロッパ選手権まで表彰台を独占したロシア三人娘の強さ、こちらにまとめました。
アリサ・リウ(アメリカ)4回転ルッツ
トゥルシンバエワ(カザフスタン)4回転サルコウ
紀平梨花 4回転サルコウ(※練習では成功)
今季、日本女子としてただ一人グランプリファイナルへ進出した紀平選手、4位と惜しくも表彰台へは届きませんでしたが、ロシア三人娘に迫っていく力を持っています。紀平選手の昨季についてまとめた記事はこちらです。
坂本花織 4回転トウループ(※2020四大陸選手権で挑戦・転倒)
全日本選手権では6位と残念な結果に終わりましたが、四大陸選手権でいきなり4回転に挑戦してきました!転倒にはなったものの、試合でのチャレンジは来季につながるはずです。昨季についてまとめた記事はこちらです。
紀平選手はグランプリファイナル2019ころから4回転サルコウを練習では成功させていて、世界選手権では試合に入れてくるだろうと予想されていました。こちらも来季に期待ですね。
では最後に!みんな大好きトリプルアクセルまつりの動画をお楽しみください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。