こんにちは、さややです。2019年は全日本選手権はじめ、納得の行く結果が出せず悔しい思いをした坂本花織(さかもとかおり)選手。2020年はきっちり練習を積み重ね、ノーミスの演技を続けて自己ベスト更新しています。
当ブログでは、坂本選手の2020年とプログラムを、どこよりもわかりやすくお届けします!
坂本花織「マトリックス」の衣装と振付師ブノア・リショー
坂本選手のフリー「マトリックス」、衣装は映画からインスパイアされたもの。
革のメタリックな輝きとグリーンの装飾が坂本選手の(いい意味での)男っぽい雰囲気にすごく似合っていますよね!
かっこいいです〜〜!
2020年全日本フィギュアでは、衣装がちょっと変わってました。
【#全日本選手権 女子FS #坂本花織 】#フィギュアスケート #figureskate
女子FSの結果はこちら👇https://t.co/yDWIMPYoH8
(写真:長田洋平/アフロスポーツ) pic.twitter.com/YAJ6EbT0KB
— スポーツナビ フィギュアスケート編集部 (@sn_figure) December 27, 2020
空いた背中にバッククロスがかっこよかった〜〜
坂本花織、フリー音楽「マトリックス」、振り付けをブノア・リショーとブラッシュアップ!
「マトリックス」は気鋭の振付師ブノア・リショーによる振り付け。
2020年、紀平梨花(きひらりか)、佐藤駿(さとうしゅん)も振付を依頼しています。
さまざまな選手から新しい魅力を引き出しますし、とにかく非常にスタイリッシュ!
私も大大大好きな振付師さんです。
ブノア・リショーと坂本選手はもう数年来タックを組んでいる仲です。
2019年ですが、ブノア・リショーが来日して、中京大リンクで坂本選手の振り付けのブラッシュアップを行ったときの映像が、リショーさんのインスタにアップされていました。
彼のインスタは常にモノクローム写真。ここにもブノアの美意識がつよく出ているなあと惚れ惚れしちゃいます。
「D E T A I L S .」と題された写真。
細部を磨き上げたというニュアンスでしょうか?
Always a pleasure 、坂本選手との共同作業が、彼にとっても”常に喜ばしい”。リショーさんが坂本選手を高く評価していることが伝わってくるコメントですね。
そして、「K A O R I N I T Y or K A O R I X ?」と題された「マトリックス」の練習映像。
リンクの上のリショーさん目線。
すごいスピード感とリズム感。
坂本花織、NHK杯フィギュア2020も優勝!
2020年、坂本選手の勢いが止まりません!
NHK杯での得点は229.51点!!!
紀平梨花の世界歴代5位 233.12点に迫る高得点です!!
もちろん自己ベスト。
230点近い得点が出ると興奮しますね〜〜
ショートプログラム 75.60点(1位)
フリー 153.91 点(1位)
完全優勝です。
フリー「マトリックス」の迫力たるや…
コレオシークエンスでジャッジ席へ蹴り込んでいくところ、本人は「1番ジャッジの方にバッチリ入った」とご満悦でした。いいね〜惚れ惚れするわ〜
必見!坂本花織 「マトリックス」の動画です。
女子シングル フリー | 2020NHK杯フィギュア特設サイト| https://t.co/puOWg7qUd5— さやや★フィギュアスケートに恋をして (@seno_sena) December 24, 2020
町田樹(まちだたつき)さんがこのNHK杯の演技をみて、「坂本選手の今年の強さはプログラムを完全にまとめてきていること」と言っていました。
トリプルアクセルも4回転ジャンプも入れないプログラムでも、これだけの高得点が出せる。
それはGOE(出来栄え点)をきっちり取って積み重ねているからだ、と。
町田さんの解説動画はこちら(演技の動画は入っていません。解説のみ)
まっちーの解説はていねいでホントにわかりやすい!
坂本選手、全日本選手権では昨年のリベンジができそうですね。楽しみです!
女子シングルの滑走順や演技時間など、競技の結果はこちらの記事でまとめています。
※上の記事は2020年12月24日から随時更新していきます・
坂本花織、2020年初戦、近畿選手権ノーミス優勝!
2020シーズンの初戦となるブロック大会・近畿選手権で、坂本選手はフリーの「マトリックス」をほぼノーミスでまとめるよい演技。
初戦なのに220点に迫る高得点を叩き出しました!
#フィギュアスケート の近畿選手権最終日は4日、大阪府臨海SCで男女のフリーが行われ、女子はショートプログラム首位の #坂本花織(シスメックス)がトップの143.47点をマークし、合計218.35点で優勝しました。
写真特集はこちらから→https://t.co/dnIX0uOSiE pic.twitter.com/2e5N6YORC4
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) October 4, 2020
フリー「マトリックス」は昨季から継続のプログラム。
曲の編集を少し変えて、途中でひといきつけるようになり、後半が滑りやすくなったそうです。
後半のステップはテンポが速いですからね〜
ステップのスピードが増して、見ごたえが出てきました。
坂本花織、2019−20シーズンは悔しさをかみしめて
坂本花織、4回転トゥループに挑戦!
坂本選手、2020年1月の国体で4回転トゥループを飛んで周囲を驚かせました。残念ながら転倒しましたが、決まれば日本女子初!
インタビューでは「4回転は思いっきり回れるだけ回れるので(楽しい)」と、してやったりの表情、本来の元気が戻ってきました!
グランプリシリーズ 2019、坂本花織のフランス大会は?
フランス大会、女子シングルのみどころ
スケートアメリカでの順位は、坂本選手は4位。
フリーで世界最高得点を出した4回転ジャンパーのトゥルソワの演技には呆然としたようですが、ショートプログラムではノーミスで2位になるすばらしい出来で手応えがあったはず。
この大会でもロシア女子が立ちはだかりますが、実力をしっかり発揮してほしいですね。
コストルナヤはチャレンジャーシリーズ「フィンランディア杯」で優勝したロシアの女子選手。4回転こそ飛ばないものの、今季からトリプルアクセルを入れてきました。そして彼女の強みはなんといってもその美しい演技。
「フィンランディア杯」のショートプログラム77.25点は世界歴代4位の記録、フリーではトリプルアクセルを2本入れてきました。1本は回転不足になりましたが、それ以外は素晴らしい出来で、 157.59点。合計234.84点は、世界歴代3位の記録です。
ちなみに、もうひとりのザギトワ選手の自己ベストは238.43点でこちらは世界歴代2位の記録です。昨年前半は調子があがらなかったザギトワですが、後半から調子をあげてきていています。
ロシア女子の壁はスケートアメリカにつづき、めっちゃ高いですが、活躍に期待します!
平昌オリンピックに出場したフィギュアスケート坂本花織は神戸出身の大学1年生
2016−17シーズン、16歳で、全日本選手権7位、世界ジュニア選手権で銅メダルをとっています。
その後、シニアに上がったこの2年間、成長著しいです。
シニアへあがった2017−18シーズンはグランプリシリーズ2戦に出場、スケートアメリカでは、ショートプログラム・フリーともミスなくまとめ自己ベストを大きく更新し2位、トータルで210.59点と、ISU公認大会初の200点越えを果たし、表彰台に乗りました。
平昌オリンピックの代表選考となる全日本選手権ではショートプログラムで自己ベスト73.59店を取り、3連覇の宮原選手をおさえ、首位。最終滑走で迎えたフリーでもほぼノーミスで演技を終え、総合2位。それまで五輪代表有力候補とみられた樋口選手や三原選手をかわして、平昌オリンピック・女子シングル日本代表(2枠)となりました。このシーズン、初選出された四大陸選手権でも初優勝を飾っています。
平昌オリンピックに出場した坂本選手は、ショートプログラムは、後半に集めた全てのジャンプ決め、ステップ、スピンでもレベル4を獲得するなど完璧な演技を見せ、自己ベストを更新する73.18点で5位。
シニア1年目でオリンピック出場を決めるのもすごいですが、そこで完璧な演技を見せるなど、なかなかできないことですね!この試合では坂本選手のメンタルの強さを強く感じました。
総合6位で入賞を果たし、シニア1年目で初出場となったオリンピックでも、目標のヒトケタ順位を大きく上回る健闘を見せました。
17歳でのぞんだオリンピック。いま見ると少女らしいかわいらしさにあふれていますね。
坂本花織、ついに全日本フィギュアスケート選手権で初優勝!
2018-2019シーズン、グランプリファイナルに初めて進み、ショートプログラムでほぼノーミスの演技をし、70.23点で4位。フリーでは、演技後半のジャンプ転倒してしまいますが、141.45点を出し、総合で211.68点、4位になりました。
全日本選手権ではショートプログラムで自己ベスト75.65点を出して2位、フリーでも自己ベストを更新して152.36点。総合228.01点をたたきだし、4連覇中だった宮原選手、グランプリファイナル優勝した紀平選手をかわして初めて優勝しました!
ノーミスの演技だった全日本フィギュアのフリー演技をどうぞ。
このフリーはプレッシャーがかかる最終滑走でしたが、実力をしっかり発揮しているあたり、前向きでメンタルの強い坂本選手の良さが表れていましたね!
全日本選手権が選手にとってたいせつな大会であることはこの記事にちょっと書きました。
世界選手権では、ショートプログラムで76点を超える高得点を出し、アリーナ・ザギトワにつぐ2位につけたけれど、フリーで後半の3回転フリップが1回転に抜けるミスがあり、5位まで順位を落としてしまいました。それでも自己ベストを更新するあたり、さすがです。
坂本花織、トリプルアクセルにも挑戦!
浅田真央の引退以来、日本女子を牽引してきた宮原知子(みやはらさとこ)選手を破って、昨年の全日本選手権で初優勝を果たした坂本選手。
現在、女子シングルスケーターは、主要国際試合で上位を取っているだけでも、宮原知子、坂本花織、三原舞依(みはらまい)、樋口新葉(ひぐちわかば)、2年下に紀平梨花(きひらりか)と5人。この数年は、全日本フィギュアでも順位が目まぐるしく変わるほど、実力が伯仲しています!
そのなかで、シニアに上がったこの2年間、着実に実績を積み重ねているといえるのが坂本選手です。
トリプルアクセルを試合で決めている女子選手が増える中、坂本選手も今年、本格的にトリプルアクセルの練習を再開しています。
もともと坂本選手は、ダイナミックなジャンプが持ち味。ジュニア時代からこの大技に取り組んでいたとのこと。しかし、2015-16シーズンに右足を疲労骨折してからトリプルアクセルを封印してきました。7月半ばの時点では、まだ完成にはほど遠いようです。
「超微妙。タイミングが合えば回り切る感じまで行きますが、そのタイミングが合うのがほんとに難しいです。確率はまだ全然低いです。奇跡ぐらいの確率かな。回転速度が遅いし、あとは高さを出すか、回転ピッチを上げるかしかないので、そこをなんとかしたいなと思っています」
「理想は伊藤みどりさんと無良(崇人)くんです。高さがすごいです。スピードのある中で、しっかりと振り上げてあり得ない高さまで跳んでいるから、それができたらいいなと思っています」
(「web Sportiva:坂本花織はトリプルアクセルの答えを探す。「理想は伊藤みどりさん」より)
トリプルアクセルが入れば得点源となるだけではなく、坂本選手の持ち味であるダイナミックさがさらに光りますね。ムリはしないで、がんばってほしいです!
今季の新プログラムは、no roots。フリー(振り付け、リノア・ブショー)はマトリックス!アイスショーの動画
2019−20シーズンは「キレよくかっこよくがテーマ」(シニア合宿インタビュー)と坂本選手。
新プログラムを各地のアイスショーで披露してきています。
ショートプログラムは「no roots(ノールーツ)」、シェイリーン・ボーンの振付で滑るのは初めて。大人っぽい赤のシャープなデザインの衣装です。
ステップはまだ「めっちゃキツイ」ということで、こなしきれていないようですが、かっこいい大人の女性の雰囲気が出ていますね!
フリーの曲は映画「マトリックス」。
振付は昨季もくんでいる若手振付家のブノア・リショー。
黒いレザー調の衣装に身を包んで、昨年までとはまったくちがう雰囲気です。
これはかっこいいですね!フリーもステップがきっちりキレよく踊りこなせたら、とてもかっこよくなりそう。
滑り込んでいって完成してきたら、坂本選手の、日本女子にはめずらしい、マニッシュな魅力が全開になりそうで楽しみです。
坂本花織、フリー「マトリックス」に新衣装で臨み2位!初戦の国際試合を好発進!
今季の国際試合初戦になるISUチャレンジャーシリーズ「ネペラメモリアル」。
ショートプログラムは59.97点(4位)でしたが、フリーでは134.45点を出し、合計194.42点で2位・銀メダルでした!
フリーはほぼノーミスで、躍動感がありかっこいい演技ですね。
最後の苦しいところで激しいステップになるので、音に合わせるのが大変そう(汗)
でも、このステップがダンサブルに踊れると、最高にクール!
坂本選手の、日本女子にはめずらしい魅力が爆発しそうなので、がんばってほしいです。
これが試合で出せたら…!すごく見応えがありますね。
坂本選手、がんばって〜〜〜!
スケートアメリカ 2019、坂本花織
ショートプログラム「no roots(ノールーツ)」の衣装がかっこいい!2位発進
シェイリーン・ボーン振り付けの「no roots」、衣装がさらにかっこよくなっていて、大喜びしてます。
アシンメトリーで凝ったデザインですね〜なんのイメージなんだろう?戦士っぽい印象もうけるし、新鮮でいい感じ。
坂本選手は3回転コンビネーションジャンプ、続くダブルアクセル、後半の3回転ループと完璧なジャンプをそろえるノーミスの演技で、73.25点の2位!
70点超えはうれしいですね!
フリー「マトリックス」
前半、3回転ジャンプが2回転になってしまうミスがありましたが、集中を切らさず、なんとか立て直してきました。
フリーは129.22点、合計202.47点でスケートアメリカ女子シングル4位となりました。
山場のコレオシークエンス(ステップ)は、すごいスピード感で駆け抜けていき、マトリックスの映画の世界観を彷彿とさせて、観客席は大盛り上がり。
ジャッジ席の前でスパイラルをしてクールにアピールするところも堂に入ってて、いい感じ。とてもかっこよくて、女子選手にはめずらしい雰囲気を醸し出しています。
坂本選手の魅力が活かせるプログラムになってきましたよ〜。
夏のアイスショーのときより、衣装がよくなってぐっと垢抜けた感じ。
ジャンプのミスがあったので、演技終了後、本人は「あちゃ〜」という表情をしていました。
試合前に左足に負傷していたのが気になります。1週あけて、すぐフランス大会に出場となるので、お大事に。
坂本花織の合宿インタビュー、フィギュアスケートTV(10月放送)見逃した?
2018年、激戦だった全日本選手権に優勝。女王として迎えた2019−20シーズンの心境をこう語ります。
「ノーミスでやることは大切だなということを実感した。上には上がいるし、その人達を追いかけるつもりでやれば、外さないかなと」
浮かれることはなく、淡々として
8月、盛岡で合宿。陸上トレーニングで体力づくりと、リンクでの新プログラム練習。
うまくいかないと顔に出す、無邪気な飾らない人柄が伝わってきます。
大学生になって、4歳から指導を受けていた中野コーチとの関係も変わりつつあるようです。
「だいぶまえに大爆発して先生に13年間言えなかったことをば〜〜っと言ってから、(コーチに向かっても)言えるようになりました」
「それまでは”この試合でうまくできたら、こういういいことあるよ”という先生が示してくれたハードルを超えてきて、ここまで来られた。中野先生がいなかったら、ここまではいなかったと思います」と、破顔して、へへへ、と笑った。
「以前は花織がいいようにと先生が考えてきてくれていたが、もうそろそろ大人になる時期だし。ちょっとだけアドバイスもらって、決めるというのが最近は多いかな」
中野コーチも「高校3年生まではガミガミ言いましたけど、今は…」と語ります。
「私たちが思っているほど子どもではないし、本人が思っているほど大人ではない。難しい年ごろなのでそこを抜けてくれれば、もう少し先が見えてくるかなと」という言葉が印象的でした。
まるで子どもの成長を見守る母親のようです。
技術だけではなく、内面の成長があって演技に個性と深みが出て来るフィギュアスケートというスポーツならではの師弟関係なんだなと。
10代最後のシーズン、どんな心境で望むのでしょうか。
「この1年でしっかり準備して、二十歳になったら、去年と今年の経験をしっかりいかして演技できるように、今年はしっかり準備したいと思います」
”しっかり”という言葉が3回出てきました。意気込みが感じられますね。
「前回のオリンピックはあの時点ではあれが限界でベストだったけど、表彰台には届かなかったので、次はのれるようにと、それが目標かなあ。前の自分に勝てるようにしたい。
昨年は人と戦いすぎたので、今年は自分と戦うのがテーマ」
前向きで元気がもらえる坂本選手のキャラクターがよくわかるインタビューでした。フィギュアスケートは、試合によって良かったり悪かったり、メンタルでも強くなっていくスポーツなので、経験が坂本選手に深みを与えてくれると、演技が楽しみです!
坂本花織、身長も演技も昨年より伸びてて成長期まっさかり!
身長は159センチ。ジャンプも態度も大きいので(笑)、もっと高いのかと思っていました。女子スケーターは小柄なので、高く見えていたのかも。
のびのびとしたところが魅力なので、このまま育っていってほしいです。