2018年平昌オリンピック銀メダル、2015年-2016年、2016年-2017年の2シーズンに渡りグランドスラムを達成するなど、圧倒的な強さと美しさを見せたメドベージェワ選手。
しかし、新型コロナ感染や背中の怪我などもあり、公式戦出場から遠ざかっています。
メドベージェワ選手は、最近はどうされているのでしょう。
22年に予定されている北京オリンピックには出場できるのでしょうか?
メドベージェワ、現在はどうしてる?
今年1月、エフゲニア・メドベージェワ選手が、自身の体調や今後について、五輪公式メディア「Olympic Channel」に語りました。
メドベージェワ選手は、2020月9月に拠点をカナダのトロント、クリケットクラブからロシアへ戻しています。
現在はエテリ・トゥトベリーゼコーチにふたたび指導を受けているメドベージェワ選手。
2020-2021シーズンは、背中の怪我や新型コロナ感染によって大会を全て欠場。
シニア転向後としては、初めて公式戦の出場のないシーズンとなりました。
「今シーズンは健康面に問題が多く、闘っているところです。
背中はかなり改善していて、いい時と悪い時がありますが、治療を続けています」
と語るメドベージェワ選手。
毎日の練習でジャンプに挑戦していますが、まだ難しいジャンプをできる状態ではないということでした。
クーリエジャパンhttps://courrier.jp/news/archives/141425/
今後に関しては
「目指したい目標はたくさんあります。自分だけしか知らない目標のようなものもあるの」と話しています。
また、「21歳になり、年を重ねるごとに体調を整えてやる気を保つのが難しくなってきて」と、不安についても語っています。
やる気を起こすものについては、「私のファン」と断言。
「私はフィギュアスケートが大好きです。観客が喜んでくれることや、反応を見ることも好きです。
観客の手拍子や歓声を聞くと、とても嬉しい気持ちになる」と続けました。
やる気を起こすのは「ファン」、という言葉にうるっとしてしまいました。
体調など心配ですが、早く良くなることをお祈りしております。
また素敵な演技を見せて欲しいです。
これからもずっと応援しています!
メドベージェワ、拠点をロシアに戻した?
メドベージェワ選手は、ロシア・モスクワの出身です。
長くエテリコーチに師事していましたが、2018年からカナダのクリケットクラブに所属していました。
しかしコロナ禍でカナダに行けずロシアにいるため、ブライアン・オーサーコーチから、ビデオで週に3回指導を受けていました。
この状況が原因で、彼女は元コーチのエテリから、ロシアで指導を受けることを決めました。
トレンディーバルhttps://trendybaru.com/6468.html/2
エテリコーチ(左)とメドベージェワ選手(右)
メドベージェワ選手は以前、トロントクリケットクラブでジュニアのスケーター達にアドバイスをしていました。
また、引退したあとは若いスケーターをコーチする計画を立てているといいます。
ジュニアの選手たちも、世界で活躍する経験豊富な先輩にアドバイスをもらえるのはとてもいい機会だったでしょうね!
メドベージェワ、成績は?世界選手権連覇、グランドスラムも?
そんなメドベージェワ選手の主な活躍をまとめました!
世界ジュニア選手権優勝(2015年)
グランプリファイナル2連覇(2015年-2016年)
ロシア選手権2連覇(2016年-2017年)
欧州選手権2連覇(2016年-2017年)
世界選手権2連覇(2016年-2017年)
平昌オリンピック銀メダル(2018年)
メドベージェワ選手は、ジュニア世界選手権で優勝した翌年に、世界選手権でも優勝した初めての女子シングルの選手です。
また、ジュニアを制したあと、シニアの世界選手権で二連覇した初めての選手でもあります。
2000年と2001年にミシェルクワンが連覇して以来、女子シングルの選手としては16年ぶりに、2017年に世界選手権を連覇しました。
そして、世界選手権のタイトルを守った女性選手は、ロシアでは彼女が初めてです。
そしてメドベージェワは、年間グランドスラムを達成した、たった4人のうちの1人です。
フィギュアスケートにおける年間グランドスラムとは、世界選手権、欧州選手権または四大陸選手権と、グランプリファイナルの3つ全てを、1シーズン中に優勝することです。
メドベージェワ選手は、2015〜2016シーズン、2016〜2017シーズンと二期連続でグランドスラムを達成した、初めての選手です。
上記のシーズンは、出る試合いつも優勝で本当にすごかったですよね。
若い選手に経験を伝えてくれるのも楽しみです!
メドベージェワ、コロナ感染していた?症状は?
地元ロシアのメディアで、20年11月に新型コロナウイルスに感染し、苦しんだことを明らかにしました。
さらにメドベージェワ選手は、背中に強い痛みがあり1か月以上練習できなかったことも明らかにしています。
練習を再開した後も、医師に激しい練習はしないよう言われたそうです。
ロシア選手権も欠場せざるを得ず、選手生活で「最も厳しいシーズンになった」と話していました。
時事通信
インスタグラムでは、
「背中の不調とひどい風邪で体調を崩しています」と報告したメドベージェワ選手。
ストーリーで、ロシア語、英語、日本語で呼びかけました。
「みなさん、私の健康問題で心配おかけしてごめんなさい!」
「私は、背中不調とひどい風邪で体調を崩しています」と、以前から苦しんでいた背中の痛みとともに体調不良を報告。
詳細については話したくないとしたものの、
「今言えることは、とても辛いということだけです。
しかし、既によくなってきていて、3週間以上療養しています。
何日かすれば大丈夫だと思います」
と語っていました。
メドベージェワ選手は、東京オリンピックに大使として来日する予定でしたが、東京の感染状況が深刻であるためキャンセルすると発表されました。
メドベージェワ選手が日本に来られなかったのは残念ではありますが、以前感染して辛い思いをしていますから、個人的には正しい選択だと思います!
メドベージェワは病気を抱えている?摂食障害?うつ病?
メドベージェワ選手は、摂食障害にも苦しんでいたと語っています。
ユーロスポーツのロシア版では、「エフゲニア・メドベージェワが自分の体重の変動と摂食障害について語った」と報じています。
メドベージェワ選手は、SNSでファンからの質問に答えていました。
「身長と体重はどれくらいですか?」
と聞かれたメドベージェワ選手は、
「身長は158cm、体重は約33kgから59kgの間です。
病気の波が来ると、朝から夜までずっと食べ続けてしまうんです」
と話しています。
26kgも体重が変わるというのは、本当に衝撃的ですね。
さらに「摂食障害に苦しんでいましたか?プロのスポーツの世界では、摂食障害はよく聞かれることですよね」
という質問には、
「はい。病気を治療したあとも苦しんでいました。
もしかしたら、いつかそのことを話す機会があるかもしれません」
と語っています。
フィギュアスケートや新体操をはじめ、摂食障害に苦しむアスリートは多いと聞きますが、メドベージェワ選手もまた辛い日々を送っていたんですね。
なかでも女子は得点源となる高難度ジャンプを跳ぶために減量が必要になるので、摂食障害に陥る選手が多いと聞きます。
さらにうつ病を併発する場合も多いそうで、ファンとしては、胸が苦しくなりますね。
アメリカのグレイシー・ゴールド選手も、摂食障害やうつ病などに苦しんだ1人です。
ロンドンつれづれhttps://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/popular2/entry-12462660050.html
ゴールド選手は、摂食障害と身体醜形障害に約10年間苦しんだことを公表しています。
しかし、現在は克服し、現役続行の意思を表明しています。
女子選手を苦しめる摂食障害という病気。
フィギュアスケートの場合はどのように影響しているのか、まとめた記事はこちらです。
メドベージェワ選手もゴールド選手も、体を大事にして、無理をせず頑張って欲しいですね!
メドベージェワ、引退を考えている?
公式戦で姿を見られなくなったメドベージェワ選手ですが、北京オリンピック出場の可能性がなくなった後でも、「引き続きトレーニングを続ける」と、現役続行の意思を明らかにしています。
一方、「ロシアトゥデー」によれば、メドベージェワ選手は、引退後に自伝を書きたいと考えているそうです。
「スケートを辞めたいと思う時もありました」と語っているメドベージェワ選手。
スケートキャリアの中で経験した良い時と悪い時を思い出して書きたいとのことです。
「ほぼ2シーズン負けなしだった彼女はその間、成功の為にいろいろなものを犠牲にしてきた。
苦しい時期を過ごした、スケートを辞めたいと思う時もあったという」
とメドベージェワ選手の苦悩についても触れています。
カナロコhttps://www.kanaloco.jp/sports/article-235831.html
メドベージェワ選手は「苦しい時を過ごし、スケートをやめたいと思う時もありました。けれど前へと進み続けてきました。家族や友達が、私を励まして助けてくれました」と話しました。
さらに、「もし、当時の自分と話せるとしたら、全部大丈夫だよと言いたいです。
苦しみはなくなるし、太陽がまた輝きだすと。
私は自伝を書きたいと思っています。
いつになるかは分かりません。
私は現在スケートに懸命に取り組んでいますので、引退した後に書きたいと考えています。
私のキャリアにおいて、リンクの中や外で起きたことを記したいです。」
スケート人生を通じて得たものを、文字に残しておきたいようです。
いつか自伝が出版された時には、ぜひ読んでみたいですね!
メドベージェワ、ザギトワは北京オリンピックに出場できる?
複数のロシアメディアは、18年平昌オリンピック金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手とメドベージェワ選手が21-22年シーズンのロシア代表・強化選手から外れたと報じています。
メドベージェワ選手(左)とザギトワ選手(右)THE ANSWER
ロシア連盟の実行委員会が承認したとのことです。
22年には北京五輪が予定されていますが、出場は極めて厳しい立場となりました。
ザギトワ選手は19年12月に活動停止を表明しています。
ザギトワ選手は昨年大学に進学し、ジャーナリズムを専攻。
人気フィギュアスケート番組「Ice Age」の司会を務めています。
アイスショーの出演や、モデル業やCM出演の機会もあり、多忙な日々を送っているそうです。
一方メドベージェワ選手は強化選手に入らなかったことについて、「公正な決定だと考えている。私はスポーツの原則を支持します」と語っています。
「トレーニングをやめるつもりはありません」と、現役を続ける意思を表明しています。
メドベージェワ選手は、昨季は新型コロナウイルスへの感染もあり、ほとんどの大会に出場できていませんでした。
なお、代表には
アンナ・シェルバコワ選手、エリザベータ・トゥクタミシェワ選手、アレクサンドラ・トルソワ選手、カミラ・ワリエワ選手、ダリア・ウサチョワ選手、マイア・フロミフ選手の計6人が選ばれています。
そしてメドベージェワ選手は、現在エテリ・トゥトベリーゼコーチの指導を受けています。
前コーチのブライアン・オーサーさんについて、メドベージェワ選手は、
「オーサーコーチの理解に、とても感謝しています。」
と、トゥトベリーゼコーチの元へ戻ると伝えた際のオーサーコーチの対応に感謝しているようです。
ロシアは本当に競争が激しくどんどん新しい若手選手が出てくるので、北京オリンピックでのメドベージェワ選手の活躍が見られないのは残念です。
ほかの場で、あの表現力豊かな演技を見られることを期待します。
体を大事にして、また素敵な演技を見せてほしいです!