世界選手権フィギュア(2021) 男子・女子 シングルの結果まとめ

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男子・女子シングル競技について、2020-21シーズン世界選手権の結果のレビューを筆者なりにしてみたいと思います!

全体を通しての感想ですが、女子も男子も番狂わせも多く、最後の最後まで結果を予想することがとても難しい、ハラハラドキドキの試合でしたね。

新型コロナ感染拡大の影響で練習ができない期間ができ、試合も直前にキャンセルということが多くあった影響でしょう。

その中で、女子はロシア、男子は日本の底力、選手層の厚さが際立っていた点はまさに予想通りでした!




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世界選手権フィギュア2021、男子シングルまとめ

今回の試合で男子MVPに輝くのは、とても難しい構成のフリープログラムを圧巻の演技で滑り切ったネイサン・チェン選手であることは間違いないですね。点数だけを見ても、総合得で2位の鍵山選手の得点を30点ほど上回っています。

一人だけ技術的に別次元にいる選手という印象が確信に変わりました。ショートプログラムからの失敗をバネに、3位スタートから巻き返したフリープログラムはまさに完全勝利、本当にお見事でした!

2位の鍵山選手はチャレンジ精神をしっかり持って、ベテラン選手にも初めての世界選手権にもひるむことなく、自分のスケートを追求出来たことが本当に素晴らしかったですね!若干17歳にもかかわらず、非常に大人びて自分をしっかりコントロール出来ていること、本当に感心してしまいます。

試合で跳んでいた4回転ジャンプの質もとても素晴らしく、ジャンプが鍵山選手のものにしっかりなっているように感じました。既に高得点を叩き出せる演技にも関わらず、まだまだポテンシャルの伸びしろを感じられるところも、ファンを楽しみな気持ちにさせてくれる選手ですね。

そして3位、4位は前回平昌五輪金・銀メダリスト、日本フィギュア界のスター2人となりましたね。羽生選手も宇野選手もベテランの域に達していて、良い時も悪い時も今まで応援し続けていたファンにとっては今回の結果はあともう少し。ここ一番の試合で最高の演技を見られなかったことは、自分のことのように悔しいという気持ちになってしまいました。

羽生選手は素晴らしいショートプログラムでしたが、フリープログラムでいつもの羽生選手が見られなかったことが心配です。何か体調が悪かったのか、背景があったのかと気になってしまいますね。もっともっと素晴らしいプログラムということを知っているからこそ、真の実力を選手が出せていない時は、より応援したいという気持ちがわいてきます!

宇野選手は2020年シーズンで非常に苦しんでいたことを知っているため、本当によくここまで力を取り戻してスケートを再度楽しめるようになれたなと思います。ジャンプの安定性がやはり課題とは思いますが、表現力やスケーティング、長いことずっと世界でトップ争いをしているだけの底力を感じ、まだまだいける!とファンを確信させてくれる結果でしたね。

コリヤダ選手、キーガン選手・ジェイソン選手はまさにベテランの安定した演技構成で、完成度の高い魅力的なプログラムを見せてくれました。男子は若年化の傾向よりも、むしろ経験をつんだベテラン選手がトップを争っていますね。

高い技術が求められるジャンプに挑戦する前回世界選手権3位のヴィンセント・ジョウ選手やボーヤン選手はジャンプの失敗が大きくひびき、残念ながら厳しい結果となってしまいました。

リスクをとって技術点を求めること、完成度の高い演技を求めること、様々な戦い方、挑戦を楽しめる男子シングルだったなと感じました。




世界選手権フィギュア2021、女子シングルまとめ

女子のハイライトはなんと言ってもロシア女子の3選手!本当に粘り強く、難しいプログラムに挑戦し、それぞれのドラマの末に勝ち取ったトリプル表彰台でしたね。

アンナ・シェルバコワ

いつも国内で世界一厳しい競争にさらされている中、過去3年のロシア選手権でその頂点に君臨しているアンナ・シェルバコワ選手!絶対的ロシア女王の実力は世界でも一番の本物だということが証明されましたね。

パーソナルベストの264点という本当に男子と互角に戦える高難度プログラムに挑戦しながら、完成度も追求された演技で総合的に強い選手と改めて感じました。4回転フリップに挑戦するものの転倒してしまいましたが、今回は自己ベストに及ばすとも、見事一位をキープ出来ること、ロシア女王のプライドを感じる結果でしたね!

トゥクタミシェワ

数多くの若手選手の台頭の中で自分を見失わず、着実に技術力を高めたベテランの女帝、トゥクタミシェワ選手。過去にオリンピック代表を2度逃したり、苦しいことも沢山あったと思いますが、24歳の年齢を言い訳にせず、強い心で努力を続けてここまで逆転してました。見事トリプルアクセルを合計3本決めて、世界選手権2位という長年の快挙を達成。カメラの前で見せた涙におもわずもらい泣きしてしまいましたし、女子選手のロールモデルとして世界に感動を与えてくれましたね!

トゥルソワ

今回のトゥルソワ選手は女子の中でも一番のチャレンジャーだったと思います。ショート・フリー共にジャンプのミスは沢山出てしまいましたが、フリープログラムの中で4回転ジャンプに5本挑戦!自分の出来る最大限を今季一番の舞台で挑戦する、アスリート魂の結果の3位をひしひしと感じました。

怪我と学業から平昌オリンピック出場後、競技の第一線から退いていたカレン・チェン選手。今年は見事ショート、フリープログラム双方、ほぼノーミスの非常に完成度の高い演技を見せてくれました。見ていて心地の良い演技を披露しての4位、自己ベストも更新されたようで、見事な返り咲きです!




紀平梨花、坂本花織、宮原知子

日本勢期待の紀平選手はショートプログラムはトリプルアクセルも含めノーミスで2位。アクロバティック、力強い演技に本当に惹きつけられました!フリープログラムではジャンプに複数ミスが出てしまい、紀平選手の本当の実力を世界選手権で見ることは残念ながら出来ませんでした。

怪我なのでは?と心配されていましたが、どうやら調整ミスで試合時間帯にあまり足に力が入らない状況となってしまっていたようです。全日本選手権での4回転サルコウも含め、本当はもっともっと出来る選手。今回の総合7位の悔しさをバネに、北京オリンピックではきっと素晴らしい彼女のスケートを見せてくれるでしょう!

日本代表として出場した坂本選手、宮原選手も若手の台頭もある中、本当によく競合選手を相手に全力で戦っていたなという印象です!坂本選手は持ち前のダイナミックな演技でほぼノーミスの演技できちんと結果が出ていましたね。世代が少し変わった世界選手権を経験して、より五輪に向けた気合が入ったのでは無いかなと思います。

宮原選手は失敗も多く、今回は結果がついて来なかったこと、本人はとても落ち込んでいるかもしれません。しかし、やはり宮原選手には彼女しか出せない美しい魅力があります。これからも絶対に自信を失わず、挑んでいって欲しいなと思いました!





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